人間には失敗が付物である。何らかの失敗をしなかった人などいない。
失敗とは何かを試みた結果であり、何もしなければ失敗もない。
だが、失敗には苦い感情が伴う。プライドがキズ付くのか、効率良く生きる為に『無駄』という事を嫌う本能がそうさせるのか。「自分がやったことは時間の浪費にすぎなかったのだ」と胸がドーンと重くなる。
日常の些細な失敗ならまだいい。コーヒーを床にこぼすとかは、ドジな自分に悪態をつきながら床掃除をするだけで殆ど事故感覚。精神的ショックはない。が、準備をし実行してその後の事まで計画して、それなりの時間と手間をかけた上での頓挫は、精神的ショックは否めない。
昨日、先日受けた面接の「不採用通知」が届いたのである。
就活の失敗第一回目は
なーんだ、それだけの事?と思った?はい、それだけの事です。
もとより予想はしていた。8:2位でこりゃ無いなと。面接は院長が来られたが、お互い微妙な顔で終わったのだった。「ハローワークの紹介だから、仕方なく一応面接しました」感ぷんぷん。具体的な話もあまり無く、短時間で終わったのである。
不採用の理由はいくつか思う所はあるが、あくまで推測なのでここは割愛。求人を出していたから人手は要ったが「採用者側の欲しかった人材ではなかった」ということである。又は「もっと条件に合った人が見つかった」か。なんせこちらは60才、雇用しても5年位で辞めてしまうかもしれない年齢。もっと若い人と比べられたら勝ち目はない。
結果が分かっていたとはいえ、面白くないのも確か。面接時に「1週間内に結果を知らせる」と言われたが、不採用通知が来たのは12日後。さっさ出さんかい!と言いたくなる。事情があったのかもしれないが。一応採用されたら勤めてみる気ではあったのだから、通勤経路やどれ位働くかなど、色々考えてしまったではないか。
その日のダンスレッスンは散々だった。集中できないのである。やっぱりどこかで「この私を落とすなんて」と思っていたのだろうな。結果8割分かっていた事でもこうである。人間ってなんて自分がかわいいんでしょ。
この気分をいつまでも引きずっちゃいられない。ダンスレッスン終わったその足でハローワークに行き、次の面接を申し込んでしまった。ふーんだ、あんたんとこだけが病院じゃないんだよー(大人げない‥。)
実はもう一つ候補があった。だがこっちは市の中心地で(ビルの中にクリニックがあり、たぶん専用駐車場が無い)車通勤が出来ないので、長い目で見たらどうなのかな、と思っていたのである。ウチは市内とはいえ、閑静な住宅地の奥まった所で最寄り駅までは10分以上歩かねばならない。閑静な住宅地とは聞こえは良いが、要は夜は人気のない、夜の女の一人歩きはご遠慮したい地域だ。たまに町内の回覧板に「不審者目撃」「痴漢出現」が出るほどである。
もしここに勤めることになったら、途中に月極の駐車場を借りねばならないので後回しにされていたのである。
失敗が必要なワケ
決まってもいないのに、またあんまり通勤経路を考えても前回の二の舞なのでここでストップ。取り合えず、やるべきことは再度『履歴書と職務経歴書、送付書』を送る事なのだが、前回履歴書や職務経歴書に時間がかかって「もう、二度と書きたくない!」と思った覚えがある。
しかし、あら不思議。もうあまり面倒くささを感じないのである。前回の写しが手元にあるので「同じことを書くだけさ」である。履歴書に貼る写真もまだまだあるし(ハローワークの書類の為に撮った写真を紛失して、前回は履歴書を出す直前にまた写真を撮りに行ったのだった)職務経歴書と送付書はPCから前回作ったものを打ち出すだけだ。うん、今日にも出せるな。
これが『慣れ』というものか。
人間はやったことの無い、良く分からない事に対して本能的に恐怖を感じる。失敗の可能性が高いからだ。大昔は失敗は直接死につながることが多かったせいである。狩りに失敗したら飢える。下手したら獲物に殺される。文化が発達しても、失策や失言で為政者に処分された者は数限りない。戦争では言うまでもない。1度でも失敗が許されない世界が続いたのである。
それに比べれば今は優しい世界だ。勿論1回でも取り返しのつかない事もあるが、大抵はやり直しがきく。『トライ・アンド・エラー(試行錯誤)』ができる。受験も就職も結婚も(簡単じゃないけどね)。犯罪さえも1度目なら軽微なものは罰がやさしめ。
そうは分かっていても何万年も培われてきた本能には抗いがたく、失敗は怖い。失敗して落ち込みたくない。だから何もしなければ失敗もない‥。ところが、何かの上達には『トライ・アンド・エラー』が不可欠なのだ。最初はおっかなびっくりやってたことが、そのうち目をつぶっても出来るようになる。そうやって階段を上っていく。
つまりは人は『失敗にも慣れる』ことが必要なのだ。失敗したら恥ずかしいとか、プライドが傷つくとか、そういうネガティブな感情を押しのけて、失敗を体験しながら目的に向かって突き進めるかが成功のカギと誰もが言ってるよね。難しいけど。
エジソンは電球の実験を1万回以上やったし、ケネディもリンカーンも大統領になるまでに何回も選挙に落ちている。何回失敗してもダメな人もいるが、成功した人で失敗しなかった人はいない。ならば失敗し続けるしかないのだ。成功するまで。
と、自己確認したところで、履歴書でも書き始めるとしようかな。こんな就職活動に慣れて上達したところでどうなん?とは思うが。まあ、「不採用通知」にも慣れていくことだろうし。
人間、やった事のないことを『トライ・アンド・エラー』することが大事と言ったが‥。
今朝気温が一層下がり、温活の為にコーヒーに自家製の生姜糖を入れてみた。紅茶には時々入れていたのだ。ショウガは冷たい状態と温かい状態では効能が違う。加熱することで生姜のジンゲロールがショウガオールに変化し、血行を促進するのである。なので熱々コーヒーに入れたのだが。
このトライは失敗であった。コーヒーはやはりコーヒーのままが良い。私は二度とコーヒーにショウガは入れない。
それではまた次回。ごめんなさいませ。


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