誘導分娩ってどんなもの?その① -風船と内服-

「どんなもの?」シリーズ第2弾。今回は誘導分娩計画分娩ともいう。
陣痛はいつ起こるか分からない。
一応予定日は定めてあるが、その日に生まれるのは当然まれ。
正期産は37週0日~42週0日、5週間ある。どこで生まれてもおかしくない。
早産も入れたらもっと確率は下がる。

ただ、妊娠がわかってから何か月もその日を目標に生活してきたせいか、無意識に「予定日ぐらいに生まれるもの」と思っている人もいるみたい。
予定日より3週間早い37週で陣痛発来が来た時に「まだ準備が出来てない!」って事もある。早産ならもっと早い。35~6週の早産も珍しくない。(自分はならないと思ってないか?)少なくともこれ位までには入院準備は済ませとこう。
産休入っても忙しいのだ。

また予定日過ぎたら過ぎたで、今度は周りの「まだ?」攻撃が始まる。
ママにはプレッシャーだ。
「赤ちゃんが大きくなりすぎたらどうしよう‥。」
「陣痛来なくて帝王切開になったら‥。」不安もつもる。

で、医療の力で陣痛をおこしてお産に持っていく。それが誘導分娩だ。
で、今回の内容。

誘導分娩にも段階がある

誘導分娩するのはどんなとき?

まずは赤ちゃん理由
医療側からしたら、遅くとも42週までには産ませることになっている。
42週を過ぎたら胎盤の働きが悪くなるからというのがその理由。
なので陣痛が来る気配が無ければ、41週過ぎた頃から陣痛を誘発してお産させる(誘導分娩)運びとなる。

またそこまで待たなくても赤ちゃんが大きめな場合。(10か月に入った赤ちゃんは体重が週に100g以上増えていく)週数が進めば進むほど当然大きくなる。初産、ママ小柄で赤ちゃん大きめは少々お産もキツイ。

逆に赤ちゃんが日にちで大きくならない場合。順調に太っていかないのには、何らかの理由があるかもしれない。おおごとにならないうちに出してしまおうになる。

そしてママ理由
ママの身体がこれ以上の妊娠継続を避けた方がいい場合だ。
骨盤系の痛みで日常生活が困難。
妊娠性高血圧症が悪化しそう。
陣痛が来てないのに破水したとき。等々。

それから無痛分娩も計画分娩が多い。なるべくスタッフの多い時の分娩にしたいから。
これは病院側の理由?いやそもそもママが無痛を希望したから?う~ん‥。

しかしこんな理由で計画分娩を希望するママもいる。
多いのが3月4月の年度またがる時期。次に年末年始の場合。
年度変わりの時期の理由は、上の子との兼ね合いで上の子の入学式(卒業式)に入院がかぶりたくないや春休みだとか(学校や保育園用意が要らない~それくらいパパがやれ)、女の子だから早生まれがいい(⁉)など。
年末のは、パパが長く休みがとれるから(里帰りが多い)や、上の子が冬休み(理由は同上)、12月に産めば税金がちょっとお得(これははっきり言わないが)があるみたいだ。

だいたい難産回避やママや赤ちゃんの命に係わる理由以外のオトナの都合で産もうなんて、そうそう上手くいかないぞ(と思う)。医療はそこまで万能ではない。
難産になった時後悔するよ?

誘導の第一段階はこれ

お産は身体の状態がお産モードにスタンバイしてなければスムーズに進まない。
どういう状態がお産モードかというと
 ①子宮口が柔らかくなっている(果物でいえば熟している)
 ②赤ちゃんの頭が骨盤内に下りてきている。
 ③お腹がときどき張る(子宮が収縮する)

これらはお互いに影響し合って進む。

カチカチのお餅は伸びない。子宮口が硬ければ赤ちゃんがどんなに押しても開かないという事だ。その時期がくるまで子宮口の硬さは鼻ぐらい。お産モードでは唇ほどに柔らかくなる(触り比べてごらん?)

ということでお産モードになってないママにはなってもらわねばならない。
そこで使うのがいわゆる風船と呼ばれるもの。風船ブジー(メトロイリンテル)である。

ゴム製の風船を子宮口から中に差し込み、風船に生理食塩水を注入する。
子宮内でふくらんだ風船が、子宮内壁から赤ちゃんを入れてる膜(卵膜)を剥がすことで、また子宮口を圧迫することで、子宮を収縮させるホルモンを出させる。つまり陣痛を起こすというもの。

ブジーには大・小があり、その時の子宮口の状態で医師が選ぶ。
食塩水を入れたら大は直径4~5㎝で小は3㎝くらい。
陣痛で子宮口が押され熟化が進み、それぐらいに開いたら風船は膣内に出る。
子宮内から刺激していた風船が無くなって、陣痛も収束しちゃうかそのまま勢いでお産に突入かは、やってみないと分からないところ。
でも収束しても子宮の準備はできてるから、次の手、点滴が使える。

問題は破水していたらブジーは使えないということだ。

そういう時は内服薬(プロスタグランディン製剤)で陣痛を起こすという方法もある。
これのデメリットは
1.効く人効かない人の差がブジーよりある。全然効かない人はそれで一日が終わる。
2.飲んでみての効果なので効きすぎることもあり、急な中止は難しい(薬吐けない)

その点ブジーは間接的にその人自身のホルモンを使わせるので過強陣痛になりにくい。
(過強陣痛については点滴の時に)その為破水してなかったら、ブジーを選択される事が多いのだ。

もちろんブジーも全然効かなかった、というケースもあるが。

なんやかんやで誘導には時間がかかることが多い。
入院しても何日もかかることはザラなのだ。

それでは次回はいよいよ誘導の真打ち、点滴(オキシトシン)の説明となる。
今回はこれでごめんなさいませ。


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