60才からの美容術 ㊳歯は口ほどにモノを言う

 「芸能人は歯が命」というCMを覚えてらっしゃるだろうか。歯磨き粉のCMだったと思う。テレビの中で真っ白でキレイにならんだ歯を見せてニッ笑う芸能人がいてこのセリフを言う。
 確かにそうだろう。明眸皓歯とも言うように昔から美しい歯は美人の条件のひとつである。笑顔が美しくなるからだ。ニコッと笑ったとたんに黄色くガタガタの歯が見えたのでは100年の恋も冷める。

 歯の白さは個人差と年齢

 しかし顔の配置や体つきの様に、歯の色歯並び遺伝に基づくのが大部分なので自分ではどうしようもない。同じ日本人でも肌や髪の色が違うように、歯の色も個人差があるというのを知ったのはけっこう最近だ。そして自分の歯が黄色いタイプということも。
 コーヒーなどによるステインのせいかもと思っていたがそれだけではないらしい。

 歯は一番外側がエナメル質、その内側に象牙質がある。日本人はエナメル質が薄いために象牙質が透けて見え、黄色く見えやすいのだとか。歯は耐久消費材だから、本物の歯である以上は使っていくうちにエナメル質はすり減って、高齢者の歯が黄色く見えるのは仕方のない事かもしれない。白い歯は若さの象徴でもある。黄色い歯の幼児って見たことないもんね。勿論エナメル質形成不全のような例外はある。

 幸い女性には笑う時、手で口元が隠すというテがある。男性がやったら気持ち悪いというのは差別かな。ま、今はマスクがあるから歯の色を気にしなくて楽だね。

 今は歯科でホワイトニングもできるが、保険適応外だから手が出ない。数か月で元に戻るというから、終わりが無い。それでもしようと思えばまだ比較的簡単に歯は白く出来るだろうが、歯並びはそうはいかない。

 歯並びは親の責任か?

 9割一般庶民の日本にいたら分かりにくいらしいが、ヨーロッパは昔から厳然とした階級社会で、「歯並びが悪いのは労働者階級のようで上流社会では恥ずかしい事」と聞いたことがある。だから親は子供の将来の為に小さな頃からの歯科矯正に一生懸命だと。俳優のシュワちゃんも最初のころは前歯がスキッ歯だったよね。野球選手にもいたっけ。有名になったらみんないつの間にか歯がキレイになる。歯科矯正はホワイトニングよりも遥に高額だし簡単じゃない。

「僕の歯は指しゃぶりのせいだろ?」と次男から言われた。次男は『おそ松くん』のイヤミほどではないが出っ歯である。
 生まれつきアトピー体質で乳児の時から全身に湿疹ができ、痒みを我慢するためにしょっ中指を吸っていた。猛烈な痒みに泣きながら体を揺すり必死で指を吸う息子に対して身体をさすってあげるしかなかった私は、とても口から指を抜く事はできなかった。それは次男が辛い身体を慰める為の自分でできる唯一の方法だったからだ。
 当時(25年前)食事療法や小児科からの処方薬も効果なく、それでもアレルギー外来で一日中診察の順番を待っていた日々。成長につれアトピーは徐々に改善し、小児喘息にとって変わった為、やっとそこで指しゃぶりは無くなった。小学校低学年で「指しゃぶり」は恥ずかしいと思うようになったのも一因である。その頃はとても歯科矯正を考える余裕などなかったのだ。

 歯の生える時期にずっと指しゃぶりしていたのだから、出っ歯の要因としては十分考えられる。でも、中学までは「お母さん、そっくりね」言われていた次男よ。お母さんは指しゃぶりしてなかったけど、出っ歯だぞ?(ただの遺伝じゃないか?)

 もともと日本人は口元が出ている人が多いように思う。鼻が低いので尚更目立つ。(私の上唇の高さは鼻と同じ⁉)女性に関しては昨今「アヒル口が可愛い」とも言われ、わざと唇を前に出す表情も受け入れられている(あくまでカワイイ女性がやった場合というのに注意)
 私の出っ歯は今更どうしようもないから、せめて写真はキレイに撮られるように心がけている。絶対に横顔は撮らない。(自慢じゃないがいつも写真はキレイと言われる。)もし将来前歯を差し歯にすることがあるなら小さ目の歯にしてもらおうっと。

 歯科こそメンテナンスに行こう!

 ところが、またまた最近だが私のこの出っ歯を助長する事実が判明した。歯ぎしりである。
 知らず知らず寝ている間に下の前歯で上の前歯の裏を押していたのである。下の歯のてっぺんはすり減り、完全に2層が分かる。そして上の前歯のかすかなぐらつき。そう言えば一人で眠る様になって10年以上。たまに下顎がズーンとしたのはそうだったのね。
 
 それもこれもリストラ生活で時間に余裕が出来て、歯科にメンテナンスにちゃんと行くようになったからだ。勿論メンテには費用がかかるので、節約生活とは相反すると思われるかもしれないが、何事も予防が一番の節約と身をもって知ったのは歯科である。
 以前保険で治療した歯のかぶせモノがダメになり、それを機会にセラミックの歯に変えたため、コロナ給付金の10万円が吹っ飛んだ。(欧米では銀歯は身体に悪いということで使わない事知ってた?)
 後期高齢者の自己負担を増やそうとしているくらい日本の保険制度はひっ迫しているから、セラミックの歯が保険適応になる日は一生来ないだろう。ニッと笑った時に銀歯でギラギラした高齢者にならない為には、ちゃんとメンテするかしっかりお金を貯めておくかだ。

 高齢者が食後につまようじが必要なのは歯茎が痩せてくるせいというのも今は良く分かる。歯と歯のスキ間も大きくなり野菜や肉・魚の繊維質が必ずと言っていいほど引っかかる。今では私もフロス歯間ブラシは切らせない。若いうちからやっときゃ良かったと後悔するものの一つである。

 私的には出っ歯より『出歯茎』の方が美しくないと感じるな。笑った時に上の歯茎がむき出しになる事なんだけど。これは意識したら治せるからね。たまに見かけるけど、馬みたいですよ?

 そうは言ってもやっぱり歯医者に行くのは怖い。あのキーンやガリガリと歯を削る音で身がすくむ。オトナでこうだから、子供は尚更だろう。
 昨日治療で行った時に担当してくれた女医さん(?)がやたらテンション高めの人でずっとペラペラ喋っていた。こちらの怖い気分を紛らわす為?(ここの歯科医院は院長含め、全員女性職員。しかし院長はいかにも「ボスッ!」と呼びたくなるような強面な感じ)
 こちらは一言も喋れないので、向こうが喋らなければシーンとするのもなんだけど。一々する事を口にするので、まるで実況中継のようで面白くはあった。きっと患者も好き嫌いが分かれるだろうな。
 子供受けはいいだろう。だけど私の様な年齢の人間に「はーい、じゃトントン(軽く叩いて仮歯を外すこと)しますね~」は無いだろうと思ったのだった。

 それではまた次回。ごめんなさいませ。

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