破水ってどんなもの? -破水が先?陣痛が先?-

「どんなもの?」シリーズ第3弾!(数えてないと分からなくなる。‥数える意味はあるのか?)
今回は破水について。
お産は陣痛から始まる、と一般的に思われているが、なかなかどうして破水から始まる事もけっこう多い。破水とは何か。破水したらどうするのか。そして破水にまつわるいくつかの注意点をお話ししたい。

破水したら即病院へ
早産時期の破水は
全力避けて

破水の起きるメカニズム

破水とは赤ちゃんを包んでいる膜(卵膜)が破れることである。
結果として中の羊水が漏れ出る。(お水が下りると言い表わされる)
したがって破水は通常、破れたその時一回だ。
たまに『羊水が出ること』と思うママがいて、
「朝から3回、破水しました」と言われることがある。訂正はしないが。

卵膜は強靭だ。何か月もの間赤ちゃんをや羊水を抱え、外部からの菌などから守っている。(アフリカゾウの妊娠期間知ってる?なんと22か月!赤ちゃんも120kg!)

多くは陣痛が来て分娩進行中に破水は起こる。
が、陣痛が来てなくて普通に生活していて破水することもある。前期破水という。
よくドラマとかで転倒した妊婦が破水した、ってシーンがあるが、普通物理的な衝撃で破れるほうがまれだ。
多くは細菌感染による炎症によって、卵膜のその部分がモロくなり破れる。
したがって、陣痛来てないのに破水したってことは、そこに『炎症を起こした菌がいる』と医療側は判断する。

即入院である。
なぜならそのまま放置すれば、感染が子宮内外に広まる可能性大だから。

高位破水の存在

子宮口に近い所が破れたら、チョロチョロとまではいかないが、けっこう羊水が出るので破水が分かりやすい。
分かりにくいのは高位破水だ。読んで字の如く。子宮口から離れた高い位置の破水。
妊娠末期で赤ちゃんがキチキチに入っていると、特に赤ちゃんの背中側は子宮の壁にぴったりくっついていることもある。するとそこに小さな破れ目ができても塞がれて羊水があまり流れ出ない。
よく言われる「最初ちょっとお水が下りたけど、そのあと出なくなって」がそれだ。
羊水流出が無くても、感染は進む。すぐに対処は必要だ。

しかし、下着が濡れてるからって必ずとも破水とはかぎらない。
例えば、妊娠末期で子宮が膀胱を圧迫してたり骨盤底筋が弱くなったら、ちょっとしたことで尿漏れが起きたりする。また、水っぽいおりものが出る人、お風呂上りなどだ。

「えー⁉それじゃ破水したかどうかどうやって区別したらいいの⁉」

それは疑わしい時は病院に診察に行くだ。

時刻は問わない。診察に来てほしい。病院には、出ている水分が羊水かどうかを判別する検査棒や検査キットがある。自己判断は避けたい。
たとえ真夜中に来ても、破水じゃなかったなら「良かったねー」でお帰り頂くだけだ。

診察に行く時の注意点
陣痛が来てなければ、それも経産婦でなければ慌てる必要は全然ない。
(たまに経産婦で破水のすぐ後にドッカーンと陣痛が来ることがある)
落ち着いて、まずかかりつけの産院に連絡しよう。
破水ではないとわかるまでは(疑わしい時点では)シャワー・入浴は禁止。
もし破水だったらそのまま入院になるので、入院の荷物も持っていく。
ジャバジャバ羊水が出るときは、清潔なたたんだバスタオルをあてる(ナプキンではもたない事がある。歩きにくいけどね。)替えのタオルも忘れずに。

やっぱり破水だったら

入院になり、取りあえずは抗生剤の内服が始まったり、胎児心拍モニターで赤ちゃんの状態見たりで様子みる。もう産むまではシャワーは入れない。
病院によって異なるだろうが、安静指示で病室からでちゃダメというところもある。

破水をしたら陣痛スイッチが高確率で入るので、半日~1日自然の陣痛発来を待つ
それで陣発無ければ、誘導処置を考えるという流れになる。
「誘導分娩って~」の記事でも述べたが、風船は使えないので内服か、点滴。週数がまだ早目の初産は身体がお産モードになってないことが多いので、まず内服からかな。

感染兆候(発熱、血液検査、ベビーの心拍の異常増加、羊水の濁りなど)に気をつけながらだが、やはり破水して3日以内には赤ちゃんを出した方がいいだろう。

ここで破水の大きな問題。

37週以降の「いつ産んでもいいよ~」の時期に破水しても「じゃあ陣痛来なかったら誘導しましょ」で済むが、もっと前の週数だったら?

で、何で37週からが正期産か?
それは、36週までは呼吸機能体温調節機能が未熟だから。
だから早産の赤ちゃんは透明のハコ(保育器)に入れて体温を維持してあげながら、無呼吸発作が起きないか観察してなければいけない。

つまり、破水で困るのは感染の他に「早産の時期の破水」なのだ。
感染リスクがあるため、長くは子宮においておけない。
でも体外に出すのにはまだ未熟、というジレンマ。
まだ36週ならほぼ大丈夫な赤ちゃんが多く、クリニックでも対応可能だが、もっと週数が早ければNICU(新生児集中治療室)がある総合病院に母体搬送だ。
小さな赤ちゃんに負担をかけない様、帝王切開が選択されることもあるし、いつ赤ちゃんを出すかの医師の判断や管理も難しいものになる。

破水をさせない為には

破水はなぜ起きるか?細菌感染だ。つまり清潔一番!

*お風呂は毎日入る。シャワーよりちゃんと入浴しよう(一番風呂で!)
*おりものが増えてきたら、ナプキンはこまめに替える。
*メイクラブ(ないと思うが)ではママの身体にはもう触らせない。
 パパを愛してあげるだけにとどめよう(恥ずかしいからこれで分かって‥。)
*免疫力が落ちない様に食事・睡眠など生活を整える。

とにかく「破水かな?」と思ったら、ためらわず勇気を出して何回でも受診することだ。「また来たな‥」とはこちらは思わない。
いや、思われたとしてもそれが何だというのだ。我が子を守るためにはメンタルも強くふてぶてしくならねば!(強制ではないです)

それではまたね。次はそろそろ母乳育児の話に移っていこうかな。ごめんなさいませ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました