リストラ生活節約術 82 誰もがチームのリーダーである

 今日から(12月30日)日本列島に寒波が襲来するという。昨日までは12月にしては比較的暖かく、外回りの掃除しててもセーターを脱いだ程だったが、やっぱり寒さは来るのか。
 昨夜から外は冷たい雨が降り出し、庭や駐車場の掃除はギリギリ間に合った。これも仕事に行ってないおかげである。濡れてしまった落ち葉の掃除など誰ができようか。来年はこうはいかないだろうから、裏庭の木は葉が落ちる前に枝を落とそうと心に留めたのだった。

 夏より冬が動きやすいという事実

 それでも。風が強くなければ、冬は外に出れる。歩いたり動いたりしたら多少暖かくなる。
 だが、夏の暑さはどうだ。思い起こせば今年の夏の日中の暑さはたまらなかった。とても外を歩くどころではなかったのだ。ウォーキングができるのは早朝か夜。昼間に屋外でスポーツなんてとんでもなく、気温が35度を超える日々。一体日本はどうなっちゃうのと思ってしまう。
 その点冬は何だか安心してしまうのである。

 寒さで鼻が冷たくなる感じや手首が痛くなる感じ、肩が固まってる感じなどは長年馴染みのあるものだ。しかしその程度ですむのは今住んでいる家のおかげである。壁の断熱材と全窓ペアガラスのおかげで、エアコン無しでも滅多に室温10℃以下にはならない。特に夜、1階の暖炉に火を入れたら家の中心を貫く煙突が暖まり、火を消した後も家の冷却をある程度妨いでくれてるらしい。朝、外の最低温度6℃とあっても起きた時の室内は12~3℃はある。有難い。

 ところがその有難みも忘れ、家の中は片付けず、床は拭き掃除も滅多にせず、窓は汚れ放題にしていた。そして住宅ローンの負担ばかり嘆いていたのである。
 特に窓の幾つかは18年以上1度も掃除をしていない。(目立つ窓だけはちょこちょこっとやったが)ご存じと思うが、汚れというものは溜まってしまうと落とすのは大変である。それを考えるとつい見てみぬふりをしていたのである。

 「このリストラ期間は神サマが私に、今までの人生を見直して変えていくために与えてくれたのだ!」最近そう思えるようになった。今なら、これまで重くて動かせなかった車輪を動かせる気がするのだ。そこで2~3日前から一念発起して窓掃除に取り掛かった。

 ところが敵も手強かった。1つの小窓に30分かかったのだ。手慣れていないと言うのもあるが、高い所に手が届かない為、持ち出した脚立を上ったり下りたり。網戸の枠もあって窓ガラスとのすき間に指が入らないので即席『松居棒』を作ったり。
 ノンストップで2時間、小窓4つを頑張って初日はくたびれて終了。2日間ぐらいで終わらせる予定だったが、これは長期戦だと覚悟する。

 それでもキレイになった白いアルミサッシは眩しいほどに輝いて、思いがけなくいろんな感情が湧いて出たのだった。
 元々はこんなにキレイなのに、こんなに汚れたままにしてごめんなさい。今までちゃんと家を守ってきてくれたのに、ほったらかしでごめんなさい。そしてありがとう、と。いつしか窓は戦うべき敵ではなくなっていた。戦う相手は、やはり自分だったのね。

 家は人生の質を上げてくれるチーム

 家はチームである。壁は、床は、屋根は、玄関は、トイレは。家の構造のそれぞれに役割がある。そして当然ながらそれぞれがキチンと機能しないと家の機能は保てない。壁や屋根に穴があれば雨風が入って来るし、床が腐れば家の中を自由に動けない。
 玄関は、よく風水では『物を置くな』と言われるが、家人が能率良く出かけられ、客を気持ちよく迎える玄関の仕事をジャマするなという事なのだ。家の各場所が汚れやゴミを溜めず、片付けられていなければならないのは、洞窟から始まって何千年も考え抜かれてここに来た家の機能を最大限に生かすため。
そしてそのチームのリーダーは人間である。

 私達人間は社会のチーム(職場や学校、地域)には心を砕くが、一人一人が自分自身のチームのリーダーであるという意識が無い。例えば自分の身体に対してとか。

 チームリーダーはチームが支障なく円滑に機能するために、構成員を観察し理解し、最も力を発揮できるように持って行かねばならない。
 「いや~、そんな面倒な事はヤダ。自分は構成員がいい。リーダーに付いていくだけが楽」と思っても自分の身体だけはそれは許されない。ほったらかしにしていたら早晩病気になる。
 私は若い頃、ストレッチで自分の足先を20㎝の近さでマジマジ見て、いかに自分の身体を見ていなかったことに気が付いた。脚は歩いてくれて当たり前、立ってくれて当たり前。無関心だったのだ。
 私達の身体は労わり過ぎて動かさないのもダメ、酷使してもダメのいささか扱いのやっかいな代物だ。日常の仕事や雑事に追われてメンテどころか見てあげることもしない人がいかに多いか。

 それに比べればまだ家は「使いすぎない」だけでいい。だが「見て」あげなくてはいけない。それが掃除であるとやっと気付いた。掃除をすることで傷んでいるところ、壊れている所が確認できる。

 「私は親がいて家の持ち主じゃないし」「賃貸に住んでるし」という人もいるだろう。だが、物質的な事だけでなく、機能面ではどうか。床にモノを置きすぎて通れない所はないか。玄関に靴を置きすぎて臭ってないか。ホコリが溜まり過ぎてダニの巣になってないか。自分の持ち家でなくても自分の部屋があるのならリーダーであることは間違いない。

 私はあと40年、この家というチームにお世話になるつもりでいる。家は生活の質を上げ、しいては人生の質を上げるもの。少なくとも私にとって。
 大きな家なので構成員が多すぎて、まるで大勢の従業員を抱えている老舗旅館の女将になった気分である。
 取りあえず『窓さん』は一人一人美人さんに変貌していき、窓辺に行く度に私に微笑んでくれて私も嬉しい。汚れ防止スプレーで処理しているので、1年ぐらいは大丈夫かな。窓の他にも私に助けを求めている構成員は多い。(お風呂場のタイルの目地もひび割れてるし、猫がひっかいたままのボロボロの壁紙の所もある)待っててね。就職するまで一つ一つ見てあげるから。

 それではまた次回。ごめんなさいませ。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました