人の身体は不思議に満ちているというか、良く出来ているというか。いや人間に限った事ではないだろうが、渇望すると一時的に能力が上がるという。望めよ、さらば与えられんというやつである。
人間には「足りない」が必要
例えば昨今話題の「オートファジー理論」。一定期間の絶食で細胞の再生能力が上がる。15時間以上の絶食で効果があるというのだから、1日1~2食を実践している著名人も多い。
かく言う私も1日2食。夕食を6時に食べたら、次の食事は翌日昼の10~11時である。
また、相撲の力士が朝食無しで激しい朝稽古をして、その後にちゃんこをたっぷり食べるのは身体を作るためである。一時期朝食無しでは力士の様に太ると誤解され「ダイエットでは1日3回食べるべし」となっていた。お相撲さんは太っているというより(太っている人もいるが)筋肉と脂肪でガッチリ身体を大きくしているだけで、食べる量が半端ない。
何のかんの言ってもダイエットは『どう食べるか』より『何を食べるか』なのだから。
スポーツ選手も筋トレの前後の食事には気をつける。筋トレで筋肉内のグリコーゲン(エネルギーの素)を枯渇させ、その後にドッと入れてやる。それでグリコーゲン保有量が増えるらしい。筋肉内にどれだけグリコーゲンが貯めれるかでスタミナが違ってくるという。
さて、どうしてこんな話を始めたかというと。
あなたは美容に関して自分の身体に何を与えているだろうか。
例えばコラーゲン。
美容界でのコラーゲンの役割
美容に関して重要な役割を担っているコラーゲン。身体の細胞の多くに存在し、これが少ないと美も健康も保てない。人の身体のタンパク質の30%を占め、特に肌は70%である。20種類以上のコラーゲンの中で肌に関係するのは9種類。各化粧品メーカーもコラーゲンの入った商品の効果をうたっている。サプリやパウダーで摂取するという商品もある。
どちらも効果のほどは賛否両論だ。
『塗る』ほうは、当初肌のバリアー機能に妨げられて肌表面にとどまるので効果無し、と言われていた。しかし今はナノ化などで肌に浸透すると宣伝している。だが肌を構成しているコラーゲンと化粧品に配合されているコラーゲンは多くは別物で、本来コラーゲン繊維として肌の張りや弾力を支えてくれる役目の助けにはならない。保湿効果としてのコラーゲンが化粧品の限界といわれる。
『食べる』方はどうか。
これも「コラーゲンを食べても消化で分解されて、それが肌に行くとは限らないから美容効果としては意味が無い」とコラーゲンを摂っていた私に言い放った(バカにした言い方にカチンときた覚えが!)人がいた。理論上は確かにそうなんだけど、私が見てきた中で肌の綺麗な中高年はコラーゲン摂取に積極的だった気がするのよね。(そういう人は美容全てに積極的なのかもしれないが)
その後、消化されてコラーゲンペプチドがコラーゲン生成に一役かうとか、肌の水分量がアップするとかの研究発表は見た。
結局肌のアンチエイジングの方法は、外からも内からも肌の水分量を高めてバリアー機能が落ちないようにするのと(乾燥すると落ちるんだって)紫外線や糖からの攻撃を極力避けることに行きつく。(コラーゲン等のタンパク質の糖化については「妊娠と肥満-終わりなき闘い⑮AGEー」を読んでね)
美白をうたった化粧品もあるが、コラーゲン繊維が多いと肌は白く見えるそうだ。黄色人種で色黒の乳児は見たことないもんね。
で、最初の人体の栄養のの吸収の話だけど、以前コラーゲンの吸収を検証した実験報告を見たことがあるのだ。
全ての栄養には吸収率が存在する。栄養分析表に書いてある値そのまま吸収できるわけではない。個人差もあるし、食べ合わせもある。脂溶性ビタミンの調理に油を使うとか、鉄分を摂る時はビタミンⅭも一緒だと吸収率が上がるとか。
確かこの実験では、被験者に毎日欠かさずコラーゲンを摂らせた場合より、最初摂らせた後一週間ぐらい摂らずにいて、再開したほうがコラーゲン生成が活発化したんだっけ。つまり乾いたスポンジが水を吸い込むがごとく、一定期間の欠乏が吸収を高めたのではと結論づけていたと思う。
私は専門家でも研究者でもないので、真偽のほどは分からない。随分前の話なので今は覆っているかもしれない。当時からケチな私は「な~んだ、1ヶ月約4週間コツコツ欠かさず飲むんじゃなくて3週間飲んで1週間休むを繰り返せばいいのね。コスパ良くなるじゃん」と思った。
今はコラーゲンは摂っていない。塗っても食べても美容効果はあるが、コラーゲンをそんなに作ってはくれないから。飲む事は決して無駄ではなく、コラーゲンが体内で生成される材料とはなるのだろう。
摂らない理由は値段が高いのと習慣に出来ないから。ドリンクは味に飽きるし、パウダーは入れ忘れる。
サプリはあくまでも脇役
今現在飲んでるサプリは、ルテイン、オメガ3、ミネラル総合、ビタミンD、ビタミンⅭなどだ。
これだけあれば、コラーゲンまで手を伸ばす経済的余裕は無い。と同時に木を見て森を見ずに今更ながら気がついたというわけ。健康なくしての美や若さは無いということに。
そうしてサプリは全て『美容目的』ではなく『健康目的』にシフトしたのである。コラーゲンは健康な身体に作らせようと。
以前は「飲むプラセンタ」や「Ⅱ型コラーゲン」、ダイエットサプリなどの美容目的に大金を払っていた。きっとそれらもプラセボ効果も相まって無駄ではなかっただろうけどね。
ところで、これらの健康目的サプリたちを真面目に毎日飲んでいるかというと「否」である。その時々に合わせて気まぐれに飲んでいる。夕食終わって片付けも済んだ後、サプリ専用引き出しを開けて(蓋にサプリ名を書いている)「今日はどれが足りなさそうだったかな?」で適当に飲むのである。
病気の服薬でもなし、「毎日全部飲まなきゃ」というプレッシャーも嫌。基本は食事からというスタンスは崩さない。ビタミンⅭなど直ぐに身体から出ていくものは飲む頻度は多いけど。
それに数日飲み忘れるものがあっても、身体は多少の渇望にちゃんと対応できる有能さがあると理解しているもんね。
それではまた次回。ごめんなさいませ。


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