時代は何と変わったのだろう。つい10~20年前までは、家では家族皆なで居間でテレビを見ているという光景が一般的だった。最初は「目に悪い」だの「バカの箱」と言われながらも、いつしか家事や食事をしながらでもテレビを観るのは当たり前になり、国民の大多数はそこからの情報や娯楽に依存して生きていたのだ。
しかし今や、家族が居間にいてもそれぞれが自分の携帯を見ている。昔のようなテレビのチャンネル争いは起こらない。携帯1つで情報、通信、娯楽に不自由しないからだ。録音、カメラ、メモ機能もあり、もうそれらも個別に所有しなくていい。単一機能の機器や道具は次々と携帯に駆逐されていった。そして、その最たる象徴とも言うべきテレビが昨日我が家から消えたのだった。
有料チャンネルの契約を切ろうとしたら
私は海外のノンフィクション番組や特集が好きなので、有料チャンネル契約をしていた。民放はもう『芸人が何かする』番組だらけだし、ドラマも元々見ない。(ドラマに関しては、仕事が不規則でその時間帯に見れないことや、録り溜めても長時間観るヒマは無かったので若い頃から見なかった。トレンディードラマといわれたものもね)そもそも気が短いので、そういう続きものを観るより原作を一気に読むほうを好んだ。
有料チャンネルも以前に比べて、同じコンテンツが繰り返される度合いが増えて目新しさが減っていった。たぶんこの業界も衰退していってて、もうバンバン海外の番組を買えなくなってきたのじゃないかな。映画専門チャンネルも、ベーシックプランに組み込まれているものは同じ映画の繰り返しである。
リストラとコロナで在宅の時間が長くなったのに、番組表を見ても観たい番組がほとんど無い。そのくせ月額3000円というNHKより高い視聴料。それでもごくたまに映画を見て感動したりして、せっかく去年の9,10月が更新月だったのに、ズルズルと延ばしてここまできてしまったのだった。ああ、勿体ない。
冬になり生活の場を1階リビングから2階に移すと、ますます居間のテレビは観なくなった。
一念発起して、去年の12月に契約停止の連絡をした。「年末まで」と。
解約料1万円と機材の取り外し料金1万円、計2万円かかるのは以前に確認済み。しかしこのまま続けたら年間3万6千円になるのだ。構いはしない。
ところが、「配線外したら普通のテレビも観れなくなる」と言われたのである。ネット通信の方はそのままなのでその都合だという。テレビ単体で地上波を見たい時は、また専門業者の工事必要だと。そういえばプロバイダーを替えた時の工事にすごく時間がかかっていた。ウチの配線をどうしちゃったのよ!
呪縛からの解放には怒りが必要⁉
そこで頭の中で、プチッと何かが切れた。長年慣れ親しんだテレビへの執着が切れた音。
やっと決心がついたのだ。テレビは要らないと。
電話口で担当者に「(テレビ観れなくて)いいんですか?」と訊かれ「いいんです‼」
こんなシステムの事業部は早晩消滅するのだ。今時「〇年縛り」なんて時代遅れで、顧客の事を考えてないにも甚だしい。そんなもので縛らなくても良いサービスなら顧客は離れないだろうに。
かっての携帯電話も「無かったら困るだろう?」と顧客の弱みをついて、業界がタッグを組んでいい様にやっていたが、今や縛りは無いも同然だ。
それに加えて高料金。この有料テレビも最初の契約時はキャンペーンとかで月額2400円だったが、2年後の最初の更新後から3000円に。「更新で料金が安くなる」とか、ネット配信サービスの安さに合わせて元々の料金設定を引き下げるとかやらないと、逃げられるのは当たり前ではないか。
以前からNHKも要らないと考えていた(「リストラ生活節約術71 テレビよ、さようなら その②」を見てね)から、テレビが無くなればNHK受信料を払う必要もない。NHKにも早く連絡しようと思っている。すんなり契約を切らせてくれるかは疑問だが。
私が生まれた60年前頃からテレビが普及し出し、私の60年はテレビと共にあったと言っても過言ではない。そしてつい1~2年前まではテレビを観ない日は無いぐらいドップリと浸かっていた。
変わったのはリストラのおかげだ。時間や気持ちに余裕が出来たのとYouTubeが伸びてきたのも相まって、ネット動画に移行。それでも何十年と連れ添った伴侶みたいにテレビを捨てれなかった。
その呪縛を解き放ったのは、今のテレビのコンテンツの質の低下や視聴システムへの怒りだったという訳である。
これからのテレビは
工事が終わって何も映らなくなったテレビを取りあえず片付け(リサイクルショップに売ろうっと)配線が掃除をジャマしていたホコリまみれのテレビ台の裏をキレイにしたらスッキリ。このテレビ台も今月中には廃品回収業者に渡すつもりである。
よくSF映画やCMとかで見る未来世界の室内は、つるんとして無機質な感じであり物は少ない。単一機能のものはこれからもドンドン減っていく。家具は必要な時だけ壁や床から出てくるとか?これからの家はお掃除ロボ対応の床になるべく、家具はあまり置かない作りになっていくんじゃないかな。
大画面で見たい人も当然いるからテレビの機器は無くならないだろうけど、もうかなり薄くなっているから、今後は壁掛けかハメ込みだよね。
案の定、テレビが無くても全然困らない。食事する時とか寂しい時はPC画面がテレビの代わりに動画を流している。今はいろんなジャンルのユーチューバーが競って面白いコンテンツをあげているので全然飽きない。映画も最新でなければ数百円だし。
ディスカバリーが提供していた「dplay」は何故か今月で配信停止となり観れなくなって残念である。その他の有料配信サービスは仕事を始めてから考えようっと。観れる時間が限られるだろうからね。
まあ、PCはテレビより立ち上がりの時間がちょっといるけど。(安物なんで。次はそこそこハイスペックのPCにしよう)スマホばかり見ていたら老眼が進むからね。
それではまた次回。ごめんなさいませ。


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