赤ちゃんが生まれてからは、どんなふうに母乳育児を進めていくか。
初めてのママは「全部医療者側が導いてくれる。」と思ってる?まあ、その通りだ。
日本の助産師はほぼ全部が母乳育児推進者で、一日でも早い完母(完全母乳)を望んではいる。しかしそこへ至る道すじ(考え方)は、個々の産院や、どうかしたら同じ病院でも助産師によってさまざまだ。
大まかなルーティンは病院内で統一はされているが、折々で「人によって言うことが違う」ということがおきるのが授乳指導だ。(お産ではそういう事は少ない)
今回は授乳指導の受けとり方のポイント。
結論:何が最善か自分で選んで良い
正解は一人一人違って当たり前
なぜ助産師のアドバイスはそれぞれ違うのか。
世の中の全ての事にはメリットとデメリットのバランスで決められる。
母乳育児には多くの要因が絡んできて(つまりママ一人一人の事情が違うってことね)何がこのママの最大のメリット・デメリットか、それは助産師の主観で見ることになる。(ここには助産師の人生観も現れる)
時として治療においても、医師だって方針がそれぞれ異なったりするしね。
ふつう病院勤務の助産師はシフト制で、かかわるスタッフが次々と替わる。
授乳指導に関しては、主治医が何人もいるようなものですな。
お産だったら「無事に生まれること」と「無事に産ませること」を最優先にすればいいが、母乳育児の最優先はハッキリ言って「その時に医療者側が最優先と思うもの」によって違うということだ。
したがって入院中に『あれやこれや違う事』を言われてママたちはとまどう。
もちろん例外もあるよ?
スタッフの数が極端に少なくて、指導する人が決まっている。
助産師のドンがいて、みなその方針に従う。
病院の指導マニュアルが厳格に決まっている。
そもそも指導があまり無い。放置。
とかね。そして幸運にも直ぐに母乳がよく出た人(何も問題ない人)も。
「指導は統一されてた方がいいんじゃないの?」そう思う?
私はそうは思わない。情報(解決策の選択肢)は多い方がいい。
私がお産について書いたいくつもの記事にしたって、バリバリ私の主観が入っている。こう言っちゃなんだが、ここに書いてある事をぜんぶ鵜呑みにしてはいけない。私は神様ではないので当然間違いもあるだろうし、自分には合わなかったということもある。それが情報だ。
誰にでも合う絶対の正解は存在しない。自分で選択しなければならないのだ。
いや、幸いなことに日本では選択の自由がある。(自由の無い国の何と多いこと!)
「そんな~どれを信じたらいいか分からない!」
と言いつつ信じたい事しか信じないのが人間。育児は選択の連続ですぞ。
やってみないと分からない(と、アドバイスする方も思ってる)。
選択することも練習次第だと思う。その時その時で自分が「最善と思う」ことを選ぶしかないのだ。間違うこともあるだろう。間違っていい。間違ったと思ったら直ぐに軌道修正すれば良いこと。(最善と思って選んだことが取り返しのつかない事になることだってあるだろう⁉と言われそうだが、それじゃ不本意に他人の言う通りにしてそうなったら後悔しないか?)間違う事を恐れていたら、選択する力は育たない。
母親よ、強くあれ。周りに振り回されるな。正解はいつでもあなたが信じるほうだ。
以上が母乳育児の心構えである(偉そうに。これも主観だということを忘れずに!)
だから医療者側の言うことは命令でなくて、ご提案ぐらいに思ってていい(一部の助産師より抗議が来そう)。
さて精神論ばかりかよ、とお疲れのあなた。やっと実践です。(私もこんなに長々書く気はなかったの。つい、熱くなって‥。)
乳首の手入れ~メインはマッサージ
赤ちゃん迎える日を夢見て、せっせと乳首のお手入れをしてくれてたよね。
前回、扁平乳頭や陥没乳頭のケアについては触れていなかったが、本当はこのタイプこそできれば早いうちからお手入れを開始すべきなのだ。
妊娠中から装着するものとしてよく使われるのは『プチパッド(カネソン)』と『ニップルフォーマー(メデラ)』だ。( )内はメーカー名。
『プチパッド』はシリコン製の小さなドーム形のもので陰圧にして乳首を引っ張り、乳頭を形成する。
『ニップルフォーマー』はふたの真ん中に穴があいている、ふた付きお椀みたいな形。
この説明じゃ??だろうから、気になる人はググってね。
どちらもずれやすいし、乳頭を形付けるために部分的に強い圧がかかるため、乳首が傷む可能性があり長時間の使用は避ける。(というか違和感で長時間無理だと思うよ)
まったく効果がないと言ってるわけではなく(営業妨害ではありません)補助的なものとして、一応お勧めしている。
お手入れのメインはマッサージだ。柔らかくなければ、器具で多少乳首が出ても赤ちゃんが飲みづらいのには変わりない。また、柔らかくしなければ形付けも難しいだろう。
フワフワのマシュマロとコリコリのいかと、どっちに赤ちゃんの舌がからみやすい?
ということだ。
できれば、かかりつけの産院の助産師に定期的にみてもらうのをお勧めする。
マッサージの指導受けたり器具の購入をしたが、お産で入院した時何も変わってなかった、というのが時々あるので。
お産の時はノーブラで
「お産になったら何をする」の記事で、産後30分~1時間に赤ちゃんにおっぱいを吸わせましょう、としてるが、それを阻むのがブラジャーだ。
乳首を出しにくいわ見にくいしわ、ずらしたブラが赤ちゃんの顔にあたる。
なぜかお産の時、ブラジャーしてる人がしばしばいる。してないと不安?
私は少なくとも陣痛が始まったらはずしてもらうし、するにしても入院中はノンワイヤーの授乳用ブラを勧める。
お産後に汚れた産衣を着替える際にブラを脱がせるという手もあるが、点滴してるのでとても脱がせにくい。ブラトップやキャミソールも同様。
脱ぎましょうか、と勧めても「いえ、いいです」と何故かよく断られる。病棟内はエアコンで調節されて寒くないし、お産で汗だくにもなるけどね。
着るも着ないも個人の自由なので強制はしないが、お産後の授乳をしようと思ってるなら、お産の時は上は産衣一枚でお願いしますデス。
いざ添い寝飲まし(ママはまだ座れない)の介助をしようとして、普通のブラしてるのを見た助産師の困った顔が見たいのなら別だが。
その後の授乳は、通常生まれて8時間後。標準範囲からはみ出したデカい子と小っちゃい子はもう少し早目に飲み始める。
それからの授乳スケジュールは産院によっては大きく異なる。
事前の(産む産院を決める時)リサーチは必要だ。それについてはまた次回。
あまり先に進まなかった実践編の始まりでした。ごめんなさいませ。


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