リストラ生活節約術 95 幸福の最大値

 人には2種類あると思う。
 「自分が何かを得るためには、他人が何かを失っていい」と考える人と、「自分が何かを得る時に他人は何かを失うかもしれない」と考える人である。似ているが天と地ほどに違うと思う。何故なら、前者は積極的に相手に害を及ぼすからである。
 大学受験やスポーツの試合とかはそうではないかと言われるかもしれないが、『負けるかもしれない』と分かっているので害にはならない。そもそもどちらも結果ではなくて過程が大切なのだから。
 害になるのは『自覚ないままに負けさせられている』というものだ。

 世の中のゼロサムゲームに注意!

 前者の代表として、詐欺師、ブラックの経営者、マルチ商法の元締め、などは分かりやすい。しかしどの業種でもそういう人は存在する。自分の利益の為に税金を上げる政治家、粗悪なものと分かって売りつける業者、手抜きをする職人、ぼったくりの店。

 投資の世界は『ゼロサムゲーム』と言われる。一つのパイを取り合って誰かは食べれるが誰かは食べれない。つまり、得する人がいれば、必ず損する人がいる。プラスとマイナスの総和が必ずゼロになるゲーム。それが当たり前の世界である。ギャンブルと同じで、一般人はとても怖くて近づけなかった。
 しかし、それはトレーダーの様に短期的な売買で利益を得ようとすることであって、今は長期的に保有し経済の発展と同時に利益を得て、誰も損をしない「ノン・ゼロサムゲーム」が広がっている。

 だが、その中でも未だに一部の銀行や証券会社は、投資をしても損すると分かり切った劣悪な商品を顧客に勧める。無知で無垢なのを利用して。いつだったか、私に投資商品を説明しようとした銀行員は私が「インデックスファンド」と口にしたら、スッと説明を止めて奥に引っ込んでしまった。
 「いつもお世話になっている銀行員(または保険勧誘員)」を信頼して騙されて大切な老後資金を減らされた高齢者も多いだろうな。最近はゆうちょのかんぽ生命保険問題だ。

 かって「お天道様が見ている」と道を曲げなかった日本人のプライドはどこへいったのだろう。大多数の人々は良心に沿って生きているにしろ、そういう人達の食い物になって泣き寝入りをしているのが現状である。そうして「いい勉強になった」と諦めるのだ。真面目で正直でいる事で損をされられる社会ってどうなのだろうね。

 この社会はほとんど競争で成り立っていても過言ではないのだから、当然勝者もいれば敗者もいる。勝ちたくて、『勝つ』イコール経済的豊かさとみなされて誰もかれもお金儲けに腐心している。お金は幸せな気分をもたらしてくれるから、否定はしない。あった方がいいに決まっている。
 しかし勝ったからと幸せになれるとか負けたから不幸になる訳ではないのが、人生の不思議な所である。何故なら勝ち方と幸せは繋がっているからである。

 住宅購入の罠

 相変わらずウチのポストに新築分譲マンションのチラシが入る。都市部のマンション価格も上がっているらしいし、投資や節税目的でのマンション購入もうたわれている。しかし新築マンション購入の恐ろしさをYouTubeの動画で見てからは、つくづく1戸建てで良かったと思った。もちろん1戸建てでも十分失敗例ではあったが。

 一戸建てにしろ、マンションにしろ新築分譲には、その適正価格に既に宣伝費やいろんな経費が乗せられていて、買った時点でもう損をしている事。
 契約して始めて分かる諸費用(ローンの保証料、生命保険料、不動産取得税、固定資産税、他モロモロ)マンションだとそれに管理料や修繕積立金が要ること。
 貸して家賃収入を期待しても空き室維持や宣伝費、補修費などがかかること。

 これでは普通の家庭では老後資金は貯まらない。共働きで必死に働いて、投資も安全に長期運用してやっとだろう。そういう物件を言葉巧みに売りつけるのが不動産業界の常識らしい。
 売ってしまえば後は知らない、しかし買った方は「勉強になった」どころではない。30年の長きに渡ってこの軛から逃れられない。中には今のコロナ禍でローンが払えなくなって手放す人もいる。ローン残金以上で売れなければ文字通り地獄である。
 まさにゼロサムゲームである。マイホームを持つのが悪い訳ではない。資産を十分に持ってたり、資産価値がちゃんとあったり(それは素人では分からない)、多額で長期のローンを組まなくて良かったら問題ない。
 しかし「他人が損をする物件」と分かっていても上司の命令で売らねばならない仕事って‥。

 次男がテレビでCMもしている大手住宅会社を、就職して半年でアッサリ辞めたのもそういう理由もあったのかな。小学生の頃、試合に勝ってはしゃぐより負けた相手方を「かわいそう」と言っていた感性の持ち主ではある。(いやいや、それは親の欲目で単に何も考えてなかったか)

 自分の利益の為に相手の損を顧みない人を『テイカー』という。テイク(奪う)だけの人である。世の中はギヴ&テイクが普通で、ほとんどの人はそうだが、少数のテイカーとギヴァー(与えてばかりの人)が存在する。テイカーは『勝つ』のを奪うことだと考えている。経済的には勝つことになるかもしてないが、人生の勝者にはならない。
 人生で勝つためには『与える幸せ』を知らねばならない。時には人が一見『負けた』に見える事もあるだろう。しかし『奪う幸せ』より『与える幸せ』は何倍も大きいのだ。パレートの法則から考えたら、幸福の最大値は2割もらって8割あげるってことになるのかしらん?

 等と、昨今のニュースを見ながらつらつら考えたのだった。
 あ、それから「こいつはテイカーだ!」と判ったら無駄な説教はしないで一目散に逃げること、だそうよ。

 それではまた次回。ごめんなさいませ。

 

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