母乳育児 成功への道 -実践編⑧断乳・卒乳-

日本では授乳期間はほぼ1年が多数派だ。1歳位になれば、子はもう栄養を普通のご飯からとる事ができ、母乳やミルクはもう、おやつ又は嗜好品だ。
育児休暇が3年まで希望できるという所も増えたが、依然として1年位で職場復帰することが多い。理由として、ワーキングママは育児休業の給付金は子が1歳までしか出ないからという経済的なもの、保育園のタイミング、職場の都合などが多い。
いつ卒乳するか。その為に断乳は必要か。

結論:断乳はきちんと準備と計画をしてから

卒乳:子がおっぱいを卒業すること。

いついつまでに、と諸事情で期限が決まってなければ、子に任せていればよかった。昔のように。今でも専業主婦や2~3年仕事を休めるママはそれでもいいだろう。
1歳ぐらいでは、子はまだまだ精神的安定をおっぱいに求める。ご飯をガンガン食べる子も寝ぐずる時にはおっぱいが無いと‥で、ママもそれが手っ取り早いから、なかなか止められない。
食料事情のよろしくない諸外国では大切な栄養源なので2年3年飲ませると聞く。
自然と子が飲まなくなれば、それに合わせて分泌量も減り、おっぱいも張らなくなり、いわゆる「おっぱいが上がった」状態になる。理想形である。

なかなかそう出来ないのが現代社会で、これだけ女性が社会進出していてしかも職場で必要とされている存在なら、そんなに悠長に構えてはいられないところ。
会社員なら雇用の調整もあり、上司から「いつ⁈」と攻めてくる。
「子が卒乳したら」なんてアバウトな答えは許されない。

私が子を産んだ時代は、育休は1年までだった。長男は5月生まれで4月いっぱいまでは休めたのだが、4月は新人が毎年数人入り人手が要る。そのため自主的に4月からの復帰とした。そこで3月に断乳をした。
私の職場には幸いにも職員用の保育所が併設されており、昼休みに授乳に行こうと思えばできる環境だった。ただ復帰する部署が初めての外来勤務ということで気持ちに余裕がなかったのと、2~3日では断乳出来ないのを知っていたからである。

他にも授乳を止める理由として、子は歯が生え始め噛まれて乳首を腫らすママもいたり
家族計画でそろそろ次の子を、とお考えで「まだ生理が来ない」。

断乳の方法:その1

それでは断乳はどうやるのか。まずは一般的な方法。

母乳は排出することで、次の母乳が作られる。出さずに溜めておくこと、また子に吸わせない事で、脳は「もう要らないのね」と判断し、母乳を産生させるホルモン(プロラクチン)も出さなくなる。この出さずに溜めておく期間が3日間。
これがけっこう辛いのだ。

①断乳開始の日を決める。できれば家事・育児を代わりにやってくれる人材(実母  
 または連休がとれる夫)を確保する。
 確保が難しいなら、3日間は家事をしなくてよいように手配する。

②2週間前位から、「おっぱいにもうすぐバイバイね」と言い聞かせる。
 フォローアップミルクに慣れさせる。
 ママは少しずつ食事の量を減らしていく(断乳したら食べられない!と食いだめしな
 いこと)
 保冷剤(替えの分も)、子の気を紛らわせる絵本やおもちゃなど用意する。
 母乳外来などおっぱいケアをしてもらえるところに必ず相談しておくこと。
 途中でトラブった時診てもらえるか、3日目の排乳はしてもらえるか確認を。

③決行日:この日から一切子には吸わせない。欲しがる度に「今日からバイバイね
 」と言い聞かせる。(泣きわめいても優しくね)
 水分はたっぷり与える。外遊びで疲れさせる。
 ママは食事をいつもの6~7割に。水分も控えめに。
 外出はしないでお家でゆったりと過ごす。
 胸が熱をもってきたら保冷剤(ガーゼハンカチか食器用布巾で包んで)で冷やす
 5~6時間ごとに圧抜きをする。(1日4回)
 入浴はせず、シャワーですませる。

圧抜き:パンパンに張った乳房を少し絞って緩める事。しかし断乳には「パンパン状態」が必要なので、頻繁に絞ったり、多く絞りすぎるのはNG。
目安は片方「ぐい吞み1杯」程度。パチパチの乳輪が柔らかくなり痛みも少し和らいで、おっぱいの根本(基底部)が動けばOK。
圧抜きは乳腺の詰まりを予防する大切な作業。この断乳法には乳腺炎リスクもあるというこということ(実践編⑦乳腺炎を参照してね)これをしないと3日もたない。

④2日目:1日目の夜からこの日が一番ツラいかもしれない。
 胸は岩の様にいびつにカチコチ。うでを動かすのも痛い(私は横にもなれなかった)
 ここでギブアップのママもいる。ただ飲ませないだけ、をしていたママはこれ。
 ネットの情報だけとか人に聞いて、で準備もナシで始めちゃった人が多い。
 食べない、冷やす、抜く、で3日間頑張ること。
 断乳まで良く出ていた人ほど張って辛い。不安だろうが、乳腺炎の兆候が無ければ
 様子みよう。おっぱいが熱を持つので、熱は脇の下以外で測ること(肘で挟む等)。

⑤3日目:この日の夕方、又は4日目の朝(多乳でない人)に全排乳スッキリ搾り
 呼ぶことも)する。搾乳に慣れていない人は助産師に任せたら安心。予約しとこう。
 この時の全排乳は量が多いので、助産師でも1時間近くかかる。
 もうすでに痛くて触れない、という人は仕方ないが、ある程度自分で出来る所まで
 搾乳し最後の仕上げをしてもらいに行くと、時間短縮で喜ばれる(お安くなるかど
 うかは分からないが)
 病院に行けない人は乳房が全体的に柔らかくなるまでは絞る。しこりが無いこと。
 まだこの時期は母乳は止まっていない。出なくなるまで絞る必要はない。
 この時に射乳反射がおきなければ、断乳はうまく進んでいる。
 まだ何度も射乳反射がおきるようなら、助産師に相談しよう。
 搾乳の後の張り返し防止の為に、搾乳後も一応冷やしておく。
 この日まで入浴は我慢。シャワーで。ご飯も控えめ。

ここまでくれば、もう一安心。一番の峠は越えた。後はもうそんなに辛くないはず。

その後はスッキリ搾り1週間後2週間後と間隔を開けていく。
圧抜きも朝晩の2回から1日1回、2~3日に一回、と自分のおっぱいの張り具合と相談しながら行う。1ヶ月位絞らなくても平気、となったらほぼ完了だ。

それから断乳は季節を選ぼう。夏は乳腺炎リスクが上がるし、冬はお風呂につかれなかったり冷たい保冷剤はしんどいぞ。春か秋にどうぞ。

最初の1週間、いや3日間を乗り切れれば良い‥とはいえ、この3日間は私にはツラすぎた。さすがに二人目の断乳(重症アトピーのため)の時は精神的にまいってたのもあり、とてもこの苦行には耐えきれないと思い、違う手を使うことにした。

それはまた次回。ごめんなさいませ~。

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