仕事始めました! ⑩一生できる仕事を探せ!

 どんな老後を過ごすか。一般の日本人が考えている理想の老後とは?
 働かず、自由で経済的な不安も無く。日常的に孫や子供と楽しい時間が過ごせて、時々旅行をする、というところだろうか。
 終身雇用制と年金制度のおかげで60才になれば会社(社会)から切り離されて働かなくて良くなる(働く事が出来なくなる)時代は終わった。この制度ができたン十年まえの日本人の平均寿命は60才代だったのだ。今や90才までは生きると言われる日本では、年金も医療費も足りなくなるのは当然である。

 社会保険の額はジリジリと上がり、逆に年金支給額は減らされていく。定年は65才まで延長、そのうち70才までになるかもと。
 「そんな!どうして私達だけがが損しなければいけないのよ!」
 「いつまで自分たちは働かなくちゃならないんだ⁉」
 こう思う人もいるだろう。

 定年退職後のシミュレーション?

 私はこの半年間仕事をしなかった。コロナによるリストラである。
 丁度還暦でもあったので『ひと昔の定年退職ってこんな感じ?』の生活だった。
 その昔の時代、還暦といったら孫の一人や二人はいて当たり前。娘の出産や孫のお守りが忙しかっただろう。自分も経験したが、祖父母のサポート無しで母親がフルタイムで働くのは、日本ではまだまだ厳しいのが現状だもの。経済力がなければ尚更だ。孫の世話を祖父母がみるのは全てにwinwinだと思うのだが。その為には『嫁と姑がいい関係か』という問題が横たわっているけどね。

 だが私の場合、晩婚化と出産年齢が高くなったせいか(長男は30才の時に産んだので今30才)、ウチの息子達はまだ結婚すらしていないので私はと~ってもヒマだった。

 『好奇心は猫をも殺す』という諺をご存じ?もとは西洋の諺で、「興味本位に首を突っ込むのは身を滅ぼす」という意味だそう。人間で言えば『ヒマは人をも殺す』と言えるんじゃないかな。

 私の場合、経済的にも再就職は必要だったのでこの「リタイア体験」は期間限定とは分かっていたが、それでも『ヒマに殺されそうになった』。
 趣味も人より多い方だが、一日中やる訳ではない。しかもコロナで練習日は月にほんの数日。友達と会っての食事もままならない。一週間のうち5日は何も予定はなく、溜まっていた家の片付けを着々と進めたのみ。片付いたのは良かったが、それはほぼ終わってしまった。何だかね~という気分。

 家に一人で居る、社会との関わりが無いというのは苦労も無ければ、感動もない。凪いだ大海原の真ん中に浮かぶ小舟にただ乗っている感じ。どちらに向かって漕いでもいいが、どっちがいいか分からない。そんな日々だったのだ。

 一年前は仕事はまだフルタイムで、早くパートになって時間に余裕が欲しいと考えていた。
 あのまま、コロナもリストラも無く続いていたらどうだっただろうと、時々考える。(たら、ればは良くないけどね)ネットではなくまだテレビを観て、ブログも始めず、夜勤をして、安心して慣れた業務をしていただろうか。広くない施設内だけの動きと夜勤明けは疲れてゴロゴロしていたせいで運動不足になり、1年ほど前に大きなルームランナーを買ったが、今の仕事では必要なさそうだわ(けっこう移動距離長くて歩くもん)。

 定年退職後の計画は10年前から始めよ

 人間は本能的にナマケモノだ。必要がなければ指一本動かしたくないし、興味がなければ考えるのも億劫。なるべくエネルギーは節約し、ご褒美がなくては動かない。
 特に仕事なんて責任は重いわ、したくない日もやらねばならぬわ、仕事内容も人間関係も日々変化して面倒くさいったらありゃしない。ああ、あと〇年でこれから解放される!と夢見て働いている人が多いのでは。

 そしてハレの退職!これでもう自由!眠いのを我慢して起きて会社に行かなくていい。
 嬉々として、やりたかった事を始めようとするのよね。
 2015年に東京海上日動あんしん生命が行ったアンケートによれば、定年退職後にやりたい事の第1位は「旅行」、2位は「働く」、3位は「芸術」。その後は「料理」「スポーツ」と続く。

 「旅行」ね。働きながらでは旅行にさえ行けない今の日本社会がどうかと思うけど。
 盆正月GW以外に1週間ぐらいの旅行休暇は取れないんかねぇ。そしたらファミリーは子供の学校の長期休暇に合わせて家族旅行が出来て、いつもの2倍に跳ね上がるシーズン料金を払わなくて良くなるだろうに。
 しかし、定年後の旅行といっても年がら年中行ってる訳にもいかないし。富裕層でなければ、そんなにバンバン老後資金を旅行には使えまい。

 「料理」が出てくる時点で、このアンケート対象者に男性が多いことが想像つく。女性にとって定年後に時間が出来たからって、わざわざやりたい事ではないだろう。たまに女性でもパンとかお菓子とかに走る人もいるが、会社に行ってなければ披露する相手もいなくて家族が困る。

 「芸術」と「スポーツ」は趣味の分野かな。芸術は絵画、歌、楽器、書道やカメラとか?スポーツは年齢的にはゴルフとかヨガ・ダンスとかかな?
 何にしろ芸術もスポーツも一朝一夕には上達しない。会社でそこそこの地位にいたヒト(特に男性)がこの年齢で初心者になるのはハードル高いよ?初心者には恥と失敗は付物って分かっているならいいけど。何でも本質がうっすらと見えてくるのは10年以上続けてからだ。(それからも今登っている山の高さに圧倒されながらも憧れて、粛々と登るだけなんだけどね)
 少なくとも定年の10年前には趣味をつくってコツコツ続けて、定年後腰を据えてやり出した時にプライドがペシャンコにならない準備をお勧めする。

 そして2位の「働く」。定年が65才迄になった現代では、取りあえずここまではこれが出来る。仕事が嫌で嫌でたまらなかった人以外は。でもそれからは?
 結論を言えば、老後の生き方として「働く」が最も理にかなっている
 今まで運転し慣れた車のフルスロットルのアクセルを少しずつ緩めて、生活に余裕を持たせていく。週に5~6日働いていたのを3~4日、8時間働いていたのを4~5時間に。それだけでも随分違う。年齢や身体の調子に合わせて年々少しづつ調整していけばいい。

 仕事のいい所は「誰かの役に立っている」感(誰の役にも立たない仕事は無い)と、時に「嫌な事もしなければならない」こと。この「嫌な事」をしたくないから退職を心待ちにしてたのに!と思う方もいるだろうが、この「嫌な事」を無くすと落ちていくのが人間のサガなのだよん。(人間関係は別)収入もあるが、二の次、三の次と考えていたほうが良い。
 働くこと~嫌がオウにも時間管理をし、手順や準備を考え、身体を動かす。ナマケモノの人類にはこれがないとボケまっしぐらだ。それはプライスレスである。

 定年退職がある仕事を今してるなら、一生できる仕事へのシフトをしていくのが60代にしておくことだと思う今日この頃であった。

 それではまたね。ごめんなさいませ。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました