今や日本の死亡原因の1位はガンである。
統計的には生涯で二人に一人はなるとされ、三人に一人はガンで亡くなると厚生労働省の発表も記憶にあるだろう。トップ3は①肺ガン②大腸ガン③胃ガンで、特に男性は肺ガンと胃ガンがダントツに多い。これだけ巷でガンガンと言われては「自分もガン保険ぐらい入ってなくちゃ」と思うだろうね。
しかし当たり前の話だが、ならない人も二人に一人いるのである。どうやったらその確率50%にはいれるのか。(まあ、他の病気も嫌だけど)
日本にガンが多い理由?
ちなみに世界の死因トップ10(2019年/WHO発表)を調べてみると
1.虚血性心疾患(心筋梗塞などね)
2.脳血管障害(脳梗塞・脳出血など)
3.慢性閉塞性肺疾患(COPD)
4.下気道感染症(肺炎など)
5.新生児固有の状態(早産・仮死・感染症など)
6.気管・気管支・肺癌
7.アルツハイマーを含む認知症
8.下痢性疾患(赤痢・チフス・コレラなど)
9.糖尿病
10.腎臓病
である。ガンをひとまとめにする日本と分類の仕方が違うが、世界ではガンは6位にしかトップ10には出てこない。4、5、8などの感染性疾患は発展途上国に多いのは想像に難くない。WHOは各国を高・高中・低中・低所得国に分類して、別に主要死因を分析している。もちろん日本は高所得グループだ。しかし世界の高所得国のトップ3は虚血性心疾患、認知症、脳卒中なのである。やっぱりガンは出てこない。
何故だろう。どうして日本はこれ程までにガンが多いのか。
日本人の死因の1位にガンが来る原因はいろいろ考えられるだろう。そもそもWHOでは疾患を器官別に分類してるから『悪性新生物』を一纏めにしたらスゴイ数になって上位にくるかもしれない。だけど面倒くさいからこれは調べずに割愛。
他は相対的に虚血性心疾患や脳卒中が死因になるのが少ない(けっして患者が少ない訳ではないだろうけど)というのもあるだろう。なんせ欧米に比べて驚くほど肥満者が少ない。「あんなに太ってちゃ心臓や血管はどうなるんだ⁉」というような肥満者が欧米にはゴロゴロいる。アメリカ人の三人に一人は肥満と言われている位である。
それに日本は医療設備も整っているし人口あたりの病院数は世界一である。しかも皆保険制度のおかげで気軽に医療が受けられる。分かりやすい病気はすぐに治療が受けられるという訳だ。その点ガンは分かりにくい。ガンが検査に引っかかるまで育つには10年以上かかるという。他に糖尿病や認知症もそうだね。そういうのが日本人には多い(そしてまさか自分が!と思うのだ)。
ガン検診に無頓着な国民性っていうのもあるかな。高齢者以外は殆どの日本人が定期的ながん検診を受けていない。これに関しては欧米人のほうが熱心と聞く。
前振りが長くなってしまったが、私が訪問看護の仕事について感じたのが高齢者のガン、認知症、糖尿病の多さである。もちろんそういう方々だから私達の医療の介入が必要なので、多く感じるのかもしれないけど。私の個人的な高齢者の知人たちにもあっちもガン、こっちもガンである。日本人は世界でも有数の長寿国、人間は長生きすればガンになるものなのだろうか。そうならない、ほんの一部の幸運な人を除いて。
最後は食べ物⁉
そして実はこれらの病気は、私は食べ物が原因の要因で大きいのではと疑っている。エビデンスがある訳ではない(世界のどこかにはあるかもしれない)。ただのカンである。このコロナ禍ではあれやこれやとエビデンスの無い発言や政策が繰り返され、ネットなどではしっかりしたデータによるエビデンスの重要性が問われてもいるけどね。
どうしてそう思うのか。
ほんの100年程前は世界の人間たちは戦争をしていたこともあって、飢えというのは人間の大きな課題だった。それを解決するために人類はいろんな化学薬品を開発し生産量を上げたり保存を長くしたりして、今や先進国においては「飢餓死」というのは激減した。しかし現代人は飢餓ですぐ死ぬ代わりにそういう自然界には存在しない化学薬品などでゆっくりと死ぬことを選んだに過ぎないと感じるのだ。それがガンや認知症である。
日本では低価格で種類も豊富で便利な食品がいつでもスーパーに溢れていて、餓死なんて遠い世界の話である。しかしお気づきだろうか。一般のスーパーには添加物の無い食品、農薬を使っていない農産物はもう存在していない事を。
「いや、国が認可した添加物や農薬の基準だから安全なんでしょ?」と思われるかもしれない。しかし知らない日本人は多いだろうが、日本は世界でも農薬の使用量がワースト3に入る程使っている国であり、食品添加物の規制もユルユル。諸外国で禁止されている農薬や発がん性があると言われる添加物も何故か堂々とまかり通っている。食肉や養殖魚も遺伝子組み換えの飼料や抗生物質をふんだんに与えられたもの。(遺伝子組み換えや抗生物質の悪影響についてはググってね)
これらの食品を日常的に大量に摂取して、果たして人間は健康な一生を全うできるのか。そして世界の富裕層はこれらの食品は口にせず、自然の添加物の無い食品を高いお金を払って買っているというのだ。たとえ自分の会社が作って売ってる食品であってもね。日本でも聞くでしょ、農家の人は自分で作った野菜は食べないって。
日本人はつくづく性格の良い国民だと思う。ほとんどの国民に倫理観があり、性善説で勤勉。災害時での秩序と助け合いは世界の称賛を浴びている。しかしだからこそ信じやすく騙されやすい。飼いならされたペットのように「お上」をただ信じていては危ない。不都合な真実は学校では教えないのだから。食品業界は世界的にも闇が深い。まずはそれらの事実から知っていくことが大事ではないだろうか。
最近訪問した高齢者が食べている物を目にした。菓子パンやレトルト食品や魚肉ソーセージ。一つ一つは害の無い便利で美味しい食品である。しかしその原材料といったら‥。
私は思わずう~んと考え込んでしまったのである。
数日前に、今年65才になる兄に会って食事した。兄は昔から酒好きで、美味しい酒を飲むために海外に行くほどである。だが数年前に胃ガン発見、幸いにも初期で内視鏡手術で済んだ。これで酒を控えるかと思いきや、全然、である。夕食の間にビールを中ジョッキで6杯飲み(飲み放題だった)別れた後もホテルで飲むつもりだという。休肝日はあるか訊いたら「ん~、無いな」。
懲りてない。ガンになったのは酒のせいでなく、遺伝だと(父は胃ガンになった)思っている、いや多分酒を飲みたいが為にそう思い込もうとしているのだろう。人間とはそういうものである。しかし、またなるだろうな、胃ガンか肝臓ガンに。酒が百薬の長ではないことは最近論文発表があったばかりだ。
それではまた。ごめんなさいませ。


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