タイトルが「仕事始めました!」となっているが、訪問看護の仕事を始めてもう1年経ってしまった。この1年の間に何人もの患者さんが永遠の眠りにつかれた。訪問看護を必要とされたのだからピンピンコロリではない。病魔と闘いながらである。そしてその病魔の8割方はガンという印象を私はもった。それはガンの大半が訪問看護が出来る余地があるくらい経過がゆっくりだという事もあるだろう。心疾患、脳血管障害、肺炎などは悪化すると医療施設でしか対応できない事が多く致死率も高い。一方ガン治療は一部を除いて長期戦であり、手術や抗癌治療のときだけ入院してその他の期間は自宅療養になるからである。が、それにつけてもガンの多さよ、である。
ガンは動物の宿命か
ガンは宿命という話もある。以前ハムスターを飼っている人が「寿命は2年ぐらいだけど終わり位になるとあちこちによくできもの(ガン)が出来る」と言うのを聞いたことがある。動物は老いてくると免疫は下がり炎症がおきたり、細胞のコピーエラーがおきたりでガンが出来やすい環境が整う。
日本人は2人に一人にガンになると言われる。しかしこれは統計上の話。保険会社のトリックと言おうか。一人で何回もなる人がいるからね。実際私の父は60代で胃がんになり手術して一旦完治したのに80代で胆管がんになり亡くなった。私の兄も60代で胃がんの内視鏡手術をした。おそらく将来父と同じ道をたどるのではないだろうか。二人とも無類の酒好きである。今やアルコールは百薬の長でなく発ガン因子と言われてるのに聞く耳もたない。
まあ、日本に多いと言われるのは世界有数の長寿国だからだろう。ちなみに日本の年間死亡数は平成20年で約114万人。そのおよそ3分の1の34万人の死因がガンである。3人に一人はガンで死ぬのは事実、堂々の1位である。そして2位の心疾患、3位の肺炎に続く。
それらにならずに長寿を全うし、老衰と診断されているのはわずか1割。みんなが望んでいるピンピンコロリが出来るのは10人に一人しかない。何というキビシイ椅子取りゲームだろう。
日本人の90%が何らかの病魔に苦しみながら死んでいるということになる。そのくせ自分だけはそうはならないという根拠のない自信が潜在意識にあって、不調になっていざ病名を告げられると「よりによって何故自分が‥」とショックを受けるのだ。多分私もそう。
よく当たる福引きの様に3人に一人が「当たり」を引くのであれば、もはやこれは日本人の宿命と言っていいかもしれない。
ガンが出来る要因、再確認!
何故ガンが出来るのだろう。宿命論には納得できない、したくない。
ならずに生涯を全うする人もいるではないか。その人達は単にラッキーだったのか。ガンになりにくい長寿遺伝子を持って生まれたとか。医療の発達によってガン罹患者中の死亡率は減ってきている。しかし高齢化によってガン罹患者数がそれを上回るほど増加している。何とかして回避はできないものだろうか。
ガンの発症は人様々とはいえ、見てきたところ70台からグンと増えるように私は感じる。発症とはガンによって何らかの不調が現れる事を言う。多くは痛みや不正出血、摂食や排せつの変調など。増大したガンが身体の器官や内臓を侵食し始めた兆候。
多くの人がご存じだろうが、癌細胞自体は私達の身体の中で毎日発生している(数千個だって!)。それを私達の免疫機構が毎日やっつけてくれている。しかし何らかの理由でやっつけそこねたガン細胞がそのまま体に巣くってしまい何十年もかけて育っていってガンになる。一つの癌細胞が、健診で見つかるという1㎝位になるのに10~20年。しかしその程度では無症状の事がほとんどだ。だがそこまで来ると発症する2~3㎝になるのは個人差もあるが2~3年という。つまりガンができ始めるのは50~60代ということになる。遺伝的大きな要因があるのでなければこの時期からの生活の仕方の問題か。
生活習慣からみたガンの原因と言われてるものは多くは物理的化学的刺激・ストレス・食物である。子宮がん、胃がん、肝がんなど一部感染によるものもあるが今はそれらの対策は周知されている。無防備なのは生活習慣なのだ。
物理的化学的刺激とはタバコの煙やアスベスト、また火傷しそうなくらい熱いものを日常的に食べるとかなどかな。上部消化器ガンになりやすいそうだよ。タバコに関しては情状酌量の余地は無い。私は喫煙しないので冷たく「分かってて吸ってんでしょ?」と言うしかない。PM2.5や化学物質についてはまだまだ未知数な事が多く対策は難しい。紫外線が強い地域では皮膚がんが多いというが日本ではあまり心配はなさそう。
ストレスに関しては直接的では無いにしろ免疫を大きく下げる重大な要因としておこう。ストレス耐性はそれこそ個人差が大きいから対策は一概に言えない。ただ50代後半から60代になれば女性は大変だった子育てから解放されてある程度ストレスフリーになる事が多いと思うんだけど。男性も50代は職場での責任は重いだろうが、60代になればそれも無くなる。しかし男性にとっては逆にそれがストレスになるのかな。自己の存在意義の喪失?なんちゃって。
ということで私はこの日本というガン社会を何とかする手っ取り早い方法は食べ物しかないと考えているのである。しかしこれだけガンだらけでガンを恐れているにも関わらず、食べ物とガンを結び付けている人はあまりいない。昨今増えてきているがまだまだ少数派である。
何故か。
食べ物に無頓着な日本人
日本人は良くも悪くも食べ物を含む商品の品質には無頓着だ。なぜなら日本人は概ね几帳面で、ある程度道徳心を持ち合わせているからである。海外で『日本製品は安心して買える』と言われる所以である。しかしアジアで海外旅行に行かれた方はご存じだろう。デパートやホテルで購入するのでなければよく吟味して買わないと不良品も混じってる。後でクレームを言っても「あなたがそれを選んだんでしょ」である。もちろん日本ではそういうことは無い。だから日本人は食べ物にも不安を抱いていない。売られているものに変なモノある訳ないでしょと。
しかしネットによる情報社会は今まで隠されていた食品業界の闇を浮き彫りにした!‥のだが。
1.テレビしか見ない高齢者社会
訪問して分かるが、高齢者はテレビばかり見ている。テレビは正しくて必要な情報はこれで事足りると信じている。新聞に関してもしかり。一方ネットは玉石混交でしかも必要な情報は自分で探さねばならない。今の高齢者のほとんどにそれは難しい。日本の教育の弊害とも言える。知識を与えるばかりで、それらを疑うことなく受け入れさせるだけの教育システム。それに加えて、人は高齢になると猜疑心が薄くなるという。オレオレ詐欺に引っかかる訳である。
テレビにしろ新聞にしろ資本主義にはスポンサーが存在し、自分たちの都合の悪い情報は流さない。だから食品業界の闇は分かりようがないのである。
2.経済成長の鈍化と格差社会
失われた30年ともいわれ、経済成長の止まった日本では30年前から給料が上がっていない。雇用形態も変わり正規雇用は減り、若年層の貯蓄額も少ない。高齢者も年金だけで細々と暮らしていたり、貯蓄があっても長寿リスクで節約生活の人も。そういう人々は「食の安全」なんて言っていられない。まずは生きていくことが最重要課題だ。この社会で生きていくことは単に衣食住だけでなく、スマホなどの通信費、エアコンや洗濯機などの家電の購入費など何かとお金がかかるのだ。だから家計の調整がきく食費へのしわ寄せ、つまり激安スーパーや激安外食産業に走ってしまうのである。(外食産業なんて食の安全なんて考えていたらコスパが悪くてつぶれてしまう)
そうして農薬、添加物などの有害物質を何十年も身体にため込むのだ。免疫機構が元気な若いうちは良い。しかしそれらが衰えてくる50~60代から抹殺できなかった癌細胞が身体に居座り始めるのではと私は危惧しているのだった。おお、怖い!
というところで今回は暗~く終了。ごめんなさいませ。


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