世の中は時短ブーム。楽しくない事はさっさと終わらせてその分楽しい時間を長くすごしたい。その楽しくない事が自分を成長させることがあると気づくのはもっと年を重ねてからですが。
ともあれお産は女性の人生の中でもトップ3に入る程の苦痛(この場合精神的苦痛は除く。前回も書きましたが私のトップ1は歯痛です)であり、すでに欧米や日本の都心部では無痛分娩(麻酔)が当たり前。
日本人女性は我慢強すぎる
ただ国民性とでも言いましょうか、日本人の女性は我慢強い!本当に我慢強い!
たまに外国の方のお産に遭遇しますが、たいていは大声で泣きわめきます。
それが悪いんじゃなく(だって本当~に痛いんですもの)文化の違い。相手に『痛いと言わなければ伝わらない』、相手も『痛いときは当然痛いという言うだろう』の文化。
日本は『痛いけど頑張って我慢してます。察してね』『わかってるわよ。でもママになるためだから我慢して』の文化。アフリカや南米の先住民には成人と認められるための苦痛を伴う儀式があったりしますが、それに近い意味合いを感じますね。
さてそれでも苦痛はできるだけ短く、がママも医療者も望むところ。
どうしたら分娩所要時間を短くできるか。
それではお産時間に関係する要因をみていきましょう。
お産時間を決めるのはまずは体質
ショックですね~。体質じゃ努力のしようがない。でも事実。人は生まれながらにして遺伝子に向き不向きが書き込まれています。寿命、かかりやすい病気、適したスポーツ等々は最初から個々人のスタートラインが違います。長寿遺伝子とか持ってたら持ってない人より多少不摂生してもある程度長生きするらしい。
体質は遺伝しますから、近い身内に聞いてみてください。お母さんとか、お姉さんとか。お産の経過とか母乳の出方とかある程度似ていることが多いです。でも「安産だったよ」と言われたら安心しますが「すごい難産だった」なら不安がつのる…
まあ難産にはそれなりの理由がありますので、正確には《安産体質は似る》ぐらいに思っときましょう。お母さんがもし安産体質じゃなさそうなら‥?でも遺伝子は父方からももらいます。あなたはお父さん、お母さんどちらに似てますか?私は体質では母より父の血を濃く受け継いだみたいで(運動能力や体型は父方そのもの)母とはお産も母乳の出具合もまったく違いました。そういうこともあります。
安産体質って何
お産時間を決めるのは大まかにこの3つ。
1.陣痛の強さ
2.産道の柔軟性
3.赤ちゃんの大きさや体位
最も大切なのが1の陣痛の強さ。
陣痛とは子宮の収縮のこと。子宮は筋肉でできていて(不随意筋といって意志の力では動かせない筋肉。胃や腸と同じ)脳から分泌されるのホルモンオキシトシンで収縮します。腕を曲げて力こぶを作ってみてください。硬いですよね?子宮もそうなります。
このオキシトシンの出方、またそれに対する子宮の感受性の違いが体質によるものが大きいと思います。どんなにオキシトシンを受けても感受性が低いと子宮は反応しません。
この陣痛(赤ちゃんを押し出す力)なしでは絶対に生まれません。たとえ2や3に多少難ありでも十分な陣痛の強さがあればお産は進むのです。
2も体質ですね。一般的には年齢が若いほうが柔軟性が高いですが、当然若くても硬い、高年齢でも柔らかいはあります。妊娠中から会陰マッサージで柔軟性を高める方法がありますが、それはあくまで表面部分だけのこと。産道の大部分(子宮頸管や膣)の柔軟性を自分で高める方法はありません。
3の赤ちゃんの大きさも遺伝によることも。ママが小柄で華奢でもパパが大きいならビッグベビーになるかもしれません。
ママの血糖値が高いと赤ちゃんも大きくなります。妊娠性糖尿病のママの赤ちゃんは巨大児になりやすい。普段からの食生活で血糖値を急激に上げる甘いものを控えることはできますよね。
『妊娠で増える体重は8㎏以下にしましょう』はママが肥満になるような食生活で赤ちゃんが大きくなりすぎるのを防ぐと共にママの脂肪で産道を狭くしないためもあるのです(肥満妊娠の弊害はそれだけではありませんが)
赤ちゃんの体位は‥どうしょうもないですね。
まず逆子は今は自然分娩の対象外。
それから赤ちゃんは産道で下りてくる過程で、骨盤の形に合わせて頭の向きを変えていく回旋というのをしています。で、時々いるのです、向きを間違える児が。この回旋異常がおきるとお産は著しく進まなくなります。最悪の場合は帝王切開に。
そうなってないか、助産師は内診時にチェックはしてますが。
ということで今回はお産時間に大きく関係する体質について書きましたが、じゃあ安産の為にやれることはないのか⁉
もちろんあります。それは次回に。


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