リストラ生活節約術㉙反面教師の巻

カエルの子はカエル、とんびが鷹を産む。
どちらも遺伝に関して真実である。子供が3人生まれれば三様、5人いれば五様。
親のどういう特質をもらうか、選べれば都合がいいのだがそうはいかない。
生まれてみなくちゃ分からないなんて、ある種ギャンブルである。
勝ち負けは無いのだが、親としては自分の「あいたた」な所がしっかり子どもに受け継がれているのを見るのは少々複雑である。
はて、子供の方は親をどう見ているのだろう?こんなとこ似ちゃったな、やだなと思っているだろうか。それとも似なくて良かったな、か。どのみち悪い所しか意識にのぼらないだろね。

2人の真逆な子供達

私には息子が2人いる。本当は熱烈女の子希望だったのだが、私に女の子を授けたら大変だろうと神様が懸念したのだろう(どういう意味?)。とくに『産み分け』はせず自然に任せていたら、最初も次も男の子。子供3人はさすがに経済的に無理と思ったので(この時はすでに夢のマイホーム計画を持っていた)3人目チャレンジはしなかった。
次男重症アトピー小児喘息持ち。病院通いでや食事制限が大変で子作りどころではなかったということもある。「3人目にも何かあったら、もう仕事どころではない」

長男は見事なまでに夫似である。(外見ではない)
「神様は誰の子か分からない子供(真実を知っているのは母親だけである)が自分の子だと安心させるために、最初の子は父親に似せる」という都市伝説を聞いたことがある。理由は知らないが、その逆の第1子母親似説も。

長男は論理的思考派で、頭の回転は良い。記憶の単純作業が嫌いだったため、文系の勉強は全然しなかったので成績は偏りがあり、いいとは言えなかった。受験勉強せず推薦で大学に行ったが、やはり努力せずに手に入れたものは手放すのも早い。3年通った後、さっさと自分の意志で大学を辞め就職した。
夫と同じく、なまじ頭がいいだけにちょっと人を小バカにした言い方をするのもそっくり。
もう少しトシをとれば、父親のようにそれを上手く隠す術を身に付けるだろうが。
ただ慎重でソツがなく、頼りになる。一度こけたら二度とこけないタイプ。
リーダータイプかもしれないが、敵も多そうだ。

ある意味その真逆が私である、いや次男である。懲りずに何度でもこける
転ばぬ先の杖を用意する長男に対して、転ぶこともあるさ、と何も用意せず突っ走るのが次男である。
転んで痛い目を見るのは自由だが、まだ若く責任が取れないので、その時誰かが巻き込まれる。その巻き込まれる人間の筆頭が私である。
何故なら、私も若い頃あれやこれやと突っ走り周りに迷惑かけた人間だから。ほっとけなくて何度か「甘い」と知りつつ尻ぬぐい。
やりたい事が出来ると後先考えないのも同じである。馬車馬状態。不本意だが良く似ている。未だに忘れ物も多い。

できない子程カワイイ⁉

次男が小学生一年の冬、忘れないように玄関にマフラーと手袋を置き「ちゃんと着けて行きなさいよ?」と声をかけて、私はバタバタと何かをしていた。マフラーと手袋をはめたらしい次男の「行ってきま~す!」に「いってらっしゃーい!」と答え、数分後玄関に行くと何とそこにランドセルが!
次男はマフラーと手袋で、もうランドセルの存在を忘れて学校に行ってしまったのである。
さぞかしいつもより身軽で通学が楽しかったろう。ランドセルを持ってあわてて追いかけたのは言うまでもない。

小学校に次男用に「替えパンツ」が置いてあると担任から聞いたのもこの頃か。(よくお漏らししてたのね)傘を忘れて学校に行き心配して迎えにいくと、途中で大きな芋の葉を傘代わりにして帰って来る次男に出くわした。(だが時々それを振り回して結局びしょ濡れだった)

また、小学校3年のころ携帯ゲーム機が流行り、その頃の男の子は皆ゲームに夢中になった。クリスマスプレゼントにの新しいソフトを約束していたが、何か悪さをして私の機嫌を損ねてしまい「もう、クリスマスプレゼントは無し!」と怒られショックを受けた次男。
ある日夕方6時半過ぎても帰らない。近所の仲の良い子も帰宅がまだで、その子の母親と心当たりを車で探しまわった。すると歩けば30分はかかるだろうショッピングセンターの方向から、買い物ビニール袋を持って帰ってくるではないか。

何とコッソリ私の財布から一万円を抜いて(ゲームソフトは5~6千円位)、買ってもらえなくなったゲームソフトを買いに行ったのだった。(私はお金がなくなっている事に気づいていなかった)
驚いたことに次男が最初に買ったのは、お財布代わりにする小物入れだった(一万円を裸で持つのが怖かったのね)一緒に行ってもらった友達と多少の買い食いはしたらしいが、買い物ビニール袋に入っていたのはゲームソフトとなんと羊羹だけだった。羊羹なんて普通8歳の子供が選択するお菓子ではないが、アトピーで卵・乳製品を控えていた次男ならではである。

次男がメチャクチャ叱られたのは言うまでもない。長男も。
実は私の財布からコッソリお金を抜くのは長男もやっていたらしい。ただこちらは知能犯でバレない額でバレない物を買っていた。次男の突っ走りで事が露見したのだ。
その後、私も財布や現金の管理を強化し、子供たちも2度とやらなかった。(と思う)

結局叱られた(何らかのペナルティーは課せられたと思う)が次男は望みのモノは手に入れた。待ってさえいれば突っ走らなくてもクリスマスプレゼントは買ってあげてたと思うのだが。

男の子は元気で離れてが良い⁉

待てないのは大人になった今でも相変わらずである。
大学卒業後就職した会社を、(マルチにはまって)すでに借金まみれにも関わらず(いわゆる生活防衛資金ナシで)冬のボーナス直前に退職する。本人はそれが背水の陣のつもりだったらしいが、「負けに不思議の負け無し」だぞ⁉結局それは成功しなかった。マルチで直ぐにリッチになろうとするのが待てない証拠だ。

その後東京に行ったがジリ貧生活は続いて帰省のお金もなく、何をしているか分からない状態。奨学金の返済や年金・税金や家賃の不払いを繰り返し(その督促状がこっちに回って来る)それを待ってもらう交渉術の腕はかなり磨けただろう。
ただ、不思議なことにジリ貧のくせに私にしばしば「誕生日」や「母の日」で何か送ってくるのは次男である。私や兄からキツイ一言を言われても上手く受け流すことが出来るのでコミュニケーション能力は明らかに長男より高い。(私は長男とは直ぐに売り言葉に買い言葉でけんかになる)長男には絶対出来ない営業向きである。

次男は東京→横浜→北海道と住まいを転々とし、取りあえず元気で自立はしているのを良しと思うことにしている。若者というのは親のことなど視界にない。自分の未来の可能性だけにフォーカスしてればよいのだ。私もそうだったように。
親は何かあった時の帰り場所を用意してあげるだけ。
私と同じで随分転んで痛い目にあっただろう。そういうやり方でしか自分の糧に出来ない人間もいる事を、私は自分の今までの人生の経験で身をもって知っている。
待つこと、待たない事のバランスもその中で学んでいくしかない。

親を反面教師にして育つ子供はいるだろうが、私は今は私に良く似たこの次男を反面教師にして自分の突っ走り行動を制御しているかもしれない。(ま、死ぬまで変わらないかもしれないけど)
ただ、物事はすべて表裏一体。突っ走らなくてはならない時も当然ある。石橋を叩いているだけではなにも変わらない。
長男や次男のいい所も以前より見えてきた気がするこの頃。
きっと離れて暮らしているのもあるだろう。キレイな景色は近すぎてはわからないものである。

それではまた。ごめんなさいませ~。

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