リストラ生活節約術㊹旅行の楽しみの巻

旅行は楽しい。日常を離れ、仕事や家事の心配なく、美しい景色や興味深い歴史、美味しい郷土料理などを堪能できる。場所によっては日本では至る所から出る温泉を楽しむこともできる。
今はGo To Travelキャンペーンもあり、冬に向かって続々と旅行に出かけていく人も増えていくだろう。何を隠そう私も12月ごろに格安温泉旅行に行くつもりである。
オトナの女にとって女友達と行く旅行が一番楽しいという人が多いだろう。
子供が小さい頃から始まる家族旅行ではあまり旅行の楽しみを満喫できないのは、考えたらすぐわかる。(それでも行きたいのだけどね。少なくともその間だけは家事しなくてすむ)

古き良き時代の社員旅行

私は夫が旅行嫌いの為、結婚してからは家族旅行は2~3回しか覚えが無い。その代わり2年に1回あった社員旅行には必ず参加した。(その後社会は社員旅行などない時代に変わっていったよね))
当時から「なんで旅行行ってまで会社の関係で気を使わないかんねん。旅行ぐらい気のあった人と行きたいわ」と参加しない人はいた。今の若い世代の考えは皆そうだろう。
しかし当時(20年前位まで)は、大きな会社には福利厚生として社員旅行は当たり前。
普段家族旅行もなく、友達との旅行にまだ小さい子供を置いていくには後ろめたくて出来ない私にはいい口実にはなった。それで下の子が保育園の年長になるぐらいから、毎回社員旅行に参加した。

新婚旅行はシンガポールだったが、直ぐ子供を産んだのでパスポートはそのまま切れていた。が、社員旅行でまた作り、韓国、中国、台湾にも行けた。他にも国内では北海道、大阪のUSJ、鹿児島の指宿など。 社員旅行だけが私が30~40代で行った旅行のほぼすべてだ。(48才の時一回だけその職場をやめた直ぐ後、夫は置いて海外へ家族旅行した)
いい時代だった。
旅行費用は福利厚生費で一部負担してもらい(今はそれは認められないとか?)院長や部長クラスと一緒なのでホテルはいつも☆がいっぱいで高級。夜は必ずみんなで宴会(80人位だったか。総合病院なのでいっぺんに全員は休めず、2班か3班に分かれて行った)だが、飲みたい物・食べたい物はお偉いさん方がジャンジャン奢ってくれる。旅行の係になった人や責任者はそれなりに大変だっただろうが、その時期には職場ではそのことで盛り上がったのだ。その後の私の旅行はすべてコーラスの大会の遠征がらみとなる。

あれ、私は旅行はあまり行ってないと思っていたけど以外に行ってる?それともこれ標準?

旅行の敵は誰?

私の兄はもうすぐ年金生活に入るが、いわゆる「エリート」である。上場企業に幹部候補として入り、年収はいか程かは知らないが、娘二人がまだ就学前から毎年のように家族で海外旅行をしていた。
大変なのは兄嫁である。
なんせ専業主婦の義姉の前では兄はタテの物もヨコにしない亭主関白だったからだ。
亭主関白は旅行の敵である

正月に実家に帰省していた時。酒好きの父と兄はずっと飲むか食べるか寝るかをしていたが、私と義姉は3食の食事の準備・片付けと各々の子供の世話で、座るヒマも無くほとんど台所にいた。
典型的な日本の昔の正月の姿。昔は正月ゆっくりできるのは男達だけだった。私としては不本意だったが、これも親孝行かと思い異は唱えなかった。義姉は言わずもがなである。
するとある時居間から兄に呼ばれ、酒のつまみでも無くなったのかと思えば
「ストーブの灯油が切れたから入れて」である。カッチーン!と来た。
台所仕事しているのに灯油を扱え、だって⁉しかもあんたは今ゴロゴロしてるだけなのに⁉
私が「自分で入れたら!」と言うと、入れ方も灯油の場所も分からないと。
ふざけんな、父に訊け!(さすがに兄にそんな口はきいてません)
すると義姉が当たり前の様に「ああ、はいはい、今入れますね」
兄は自宅でも自分でストーブに灯油を入れた事はなく、いつも義姉がしているとのこと。(どんだけ偉いんだ?)ちょっと待て。ここはあんたの自宅じゃない。
私は義姉を押しとどめ、意地でも兄に灯油を入れさせたのだった。

兄嫁は、四国の地主さんのお嬢様で神戸の女子大卒だったか。お嫁入の時にお免状を持つという大きな和琴があったのを覚えている。サラサラのロングヘアでいつも清楚なスーツ姿。
まあ、それなりに蝶よ花よと育てられたかというと、そうではなかった。
旧家のお嬢様教育はさすがだった。

正月ともなれば、本家なので三が日の間は続々と分家の親族や訪問者が引きも切らなかったそうだ。お客には料理と酒をふるまう為、本家の娘たち(義姉は3人姉妹の3女である)は元旦から5時起きでその準備を始める。昼間は当然本家の娘としてお客様を接待。とにかく正月でゆっくりした記憶はなく、私の実家でのおさんどんも、不満タラタラの私に比べてそう疑問はなかったらしい。

旅行の楽しみに決まりは無いと言うけれど

それともう一つビックリした事がある。
兄家族は年末を海外で過ごし、そのまま実家に帰省することもあった。
義姉は私のコーヒー好きを知っていたので、おさんどんがひと段落ついた時「コーヒー飲みます?」と取り出したのが、各国のホテルや航空会社のインスタントコーヒーやクリーミングパウダーやシュガーの小さな袋がどっさり入ったものだった。もったいなくて取っておいたのか、わざわざ私の為に旅行先から持って帰ってきてくれたかは定かではない。しかしお嬢様でも金銭感覚はしっかりしてるのだなと感心した覚えがある。あるいは色々集めて楽しんでいたのか。

その義姉がさすがに「海外への家族旅行は大変」とこぼしていた。夫の実家への帰省だけでも大変なのに今は外国なんて「すごく行きたい訳ではない」と。
きっと旅行の準備や後片付け、現地での子供の世話など兄は一切しないだろうし。
せっかく大金はたいて家族旅行しても、兄の方も報われていない?
まあ、思い出作りは出来ただろうけど。でも家族旅行ができなかった私にはちょっぴり羨ましい。

子供がある一定の年齢になるとクラブ活動や受験で家族旅行は難しくなる。
兄はその後もマイルを貯めてちょくちょく一人でも欧州に行ってたらしい。
私がコーラスでウィーンに行く時、いいガイドブックが無いと言うと「ウィーンには3回行ったから」と貸してくれた。そんな大きな都市でもないし、どうして3回も行ったか訊くと「美味しいお酒を飲みに。」はいはい、そうしてお酒ばっかり飲んでるから胃ガンになるのですよ。
幸いまだ症状無い時にピロリ菌検査で発覚し、初期で内視鏡手術して大事には至らなかったが。

そういえば、父も酒好きで60代で胃ガンの手術をしたな。2人とも毎日のように晩酌するタイプ。
今若くしてそうやってる人はがん検診をかかさず、60代での手術費用を貯めておくことだ。

私は幸か不幸か飲めない体質だ。父や兄の様にお酒の美味しさ・楽しさは分からない。
だから、旅行中昼間から酒を飲んでいる人は理解しにくい。観光で歩き回るのがきつくないか?
特にバスに乗っているのが長時間だと、ビール飲んで寝ている人もよく見かける。(それで夜眠れないのでは、と心配するがそういう人は夜遅くまで飲みたいからいいのだ)
せっかくの旅行中なのにもったいないと思うのだが、それは私の感性。その人にとってはそれが旅のいい思い出になるのだろう。気持ちよさそうに幸せそうに寝ているのだから。
人の事は言えない。私だってどんな旅館に泊まっても朝はコーヒーが無ければ始まらないのだ。

旅の楽しみ方は人それぞれ。
シニアのおじさま方は老後に奥様とゆっくり旅行でもと思っていらっしゃるなら、自分のことは自分でしないと(旅行中だけでなく、当然準備や後片付けも)奥様に嫌がられて置いていかれますぞ。まあ、普段からが大事ですが。

それではまた。ごめんなさいませ~。

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