リストラ生活節約術 51 尋常性乾疹と髪型の巻

「髪は女の命」と昔は言われた。今はベリーショートなんかを見たら、そうとばかりは言えないが。確かに髪型で印象はガラッと変わる。「髪は顔の額縁」は確かに今もそうで、なんてことない絵が豪華な額縁で素晴らしい名画っぽく見えるように、美しいツヤツヤの髪がとりまいているだけで女性は1割増しキレイに見える。
人間がヒトの美醜を判断する基準は子孫を残す為『健康かどうか』なのだから、(つまり健康そうな状態を美しいと感じる。顔の配置は遺伝的に問題無いかの判断材料だ)髪の美しさも若さと健康の現れである。平安時代の高位の女性は髪の長さが身の丈以上が美人の条件。まあ、体型なんて全然分からない服装で、首から上だけが判断基準だから髪のウエイトは大きくなるよね。かの清少納言も、かもじ(かつら)を使用していたそうである。

女性の魅力に髪型は外せないのだ

平和で政情が安定した時代は人々は髪型に凝るらしい。
日本も200年間一応平和と言われた江戸時代は、皆一様に髪を結っていた。自分の髪を自分で整えられないなんて、普通は王侯貴族ぐらいである。それが庶民からそうだったのだからビックリである。戦乱中だとこうはいかないだろう。実際当時髪結いは高収入の食いっぱぐれの無い職業だったらしい。
しかし鬢付け油でガチガチに固めて、洗髪は数日に一度、寝る時は髪型を崩さないように箱枕を首筋にあてて寝る(よくそれで寝れるよね。頸動脈圧迫されそう)この時代劇に良く出てくる箱枕、底がゆりかごみたいに少しカーブしていて寝がえりしやすくなっているんだって。男も女も大人になったら(元服)で髪型が変わるのだから、一人の社会人としての自覚を促すものでもあったかもしれない。今はそれに相当するものは無く、外見だけでは成人かどうかわからない世の中。成人の定義が何であるかは別として。

貧富の差が激しい昔のヨーロッパでは、貴族の女性の間ではこれでもかと髪型を競い合った時代があったとか。マリーアントワネットの時代では、髪はうず高く盛り、鳥かごを乗せる人もいた。
文明が発達した何処の世界でも、女性は自分を美しく見せるために髪型はアップにする。
それは美しい首筋を見せるため。職業に着けなくて男性に生活を依存せざるをえなかった昔の女性は、そうやって自分の魅力を最大化し男性を惹きつける必要があったからだ。
日本はもとより、西洋の社交界、中国の宮廷、東南アジアの舞姫たち。みな可憐な首筋を見せている。

そういう意味では美しい首筋を見せることができてしかも簡単に作れるポニーテールは、現代日本でも今や公民権を得た。以前はポニーテールは『普段髪』というイメージ。公式の場に行くには美容院でセットしてもらわねばならなかったのに、今はテレビで女優さんたちは大きなイベントでも普通にシンプルなポニーテールをしている。(それでも自分ではしてないだろうが)
しかし女優さん方は若く美しくどんな髪型でもそれなりに似合うが、このポニーテール、一歩間違えば生活に疲れたオバサンスタイル。後頭部の髪の盛り、結び目の高さなど微妙に気をつけて作らねばならないという。
だが、それも私には関係ない。残念ながら、私はこのポニーテールが出来ないのだ。

尋常性乾疹との長い長い闘い

私の頭には尋常性乾疹と言う湿疹がある。原因不明の湿疹で対症療法しかない。全身どこにでもできる可能性はあるが、私の場合ほとんどが頭皮に限局しているといっていい。その部分だけ皮膚が赤く硬くなり皮がむける。頭皮の場合は白いカサブタ状になって剥がれ落ちる。まるで大きなフケみたいである。もちろん常に粉状も落ちるので、黒や紺のような濃い色の服は着れない。仕事の制服が白やパステルカラーの薄い色でつくづく良かった。(だから紺のカーディガンなんかはご法度だ)そして痒い。

感染性は無いのは救いだが、これといった治療が無い。時々いきなり痒く赤くなるが何のせいだか分からない。私が傍から見て異常に食べ物に気を使うのはこのせいだ。
発症は多分3~40年前からだろう。30才になった長男を産んだ時にはもうあった。痒い時に掻くとフケが落ちる。だから痒い時はそこをトントンと叩く癖があり、授乳をしている時それを知ってる友人に「そんなに叩くと脳ミソが落ちるよ」と言われた覚えがある。

それがトシとるにつれて領地拡大し、ついに今や後頭部を網羅するまでとなった。私がポニーテールが出来ないのは後ろのはえぎわが全部、赤くカサカサになっているからである。
とても不便だ。暑い夏でも人前で髪が結べない。ショートかセミロングに限定される。今までの職場がセミロングでも許されていたからまだ良かったようなものの、次なる職場では分からない。そうなればショートボブ一択である。
取りあえず再就職までは髪は切らない。(今何とか結べる程度ね)季節的に冬に向かい、髪を下ろしていても暑苦しく見えなくなったのと美容院代節約のため。

とにかく、こいつには今までかなりの費用を費やした。シャンプーが合わないからかと、次々にシャンプーを変えた。高い物は1本5000円近くする物も。もちろん市販の量産品では悪化。白髪染めをするようになったらそれにも注意。自然派のヘナにしてみたが、たいして他と変わらなかったかな。そもそも体調でも変化するのでそのせいかどうかも分からない。

そうこうするうちに皮膚科で専用のシャンプー軟膏ができ(あくまでも症状を抑えるやつ)劇的に良くなるわけでもないが、ここで私のシャンプー遍歴は終わりを迎えた。
が、闘いはここで終わらない。
ここ4~5年で、頭皮に限局していた尋常性乾疹は肘や膝に飛び火し始めたのだ。(顔や首に出る事もあるらしい。まだ見えない所で助かったのか。一度出来ると大抵もう無くならないのだ)調子が悪いときはここらが赤くなるので、リトマス試験紙のようである。

一生こいつとは付き合っていくんだろうなという身体の不調や持病の一つや二つ、誰しも持っているだろう。特に私位のトシともなれば。私の場合これだったというだけだ。というよりこれ位しかないのを喜ぶべきか。(私の健康保険は皮膚科と歯科だけで使われているようなもの。あんなに払ってるのになー)
けっして不潔にしてないのにフケがいつも出るってのは、誤解されそうで精神的にはけっこうキツイぞ?説明して回る訳にもいかないし。世の皆さま、ご理解を。

今は私の身体の不幸を一身に背負ってくてれいるこれと、いつか特効薬ができてお別れする日が来ないかなと夢見ている。でもガンと違って死ぬ病気じゃないから、研究する人いなさそうだな。
これからもよろしく。お手柔らかにね、尋常性乾湿疹くん。

それではまたね。ごめんなさいませ~。

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