60才からの美容術 ⑥汗とオイルと習慣と

乾燥がいかにお肌の老化を進め、若見えを邪魔するか、前回述べた。
【前回のまとめ】
定期的な運動をする。(週に2~3回)この時体温が上昇し、顔に汗をかく位やること。そのことで顔の汗腺の活発化を促し、日常的な顔の皮膚の乾燥を防止する。また顔の体温上昇はHSP(ヒートショックプロテイン)の効果も期待できる。

この、一時的な体温上昇策入浴でもできる。40~41度のお風呂に20分以上つかるのだ。やはりこのとき顔からも当然発汗する。ただ、この温度のお湯に20分もとなると、私には少々キビシかった。20分も我慢できないのである。まだ30分の運動の方が継続できる。

そう、大切なのは継続だ。このHSPが健康番組などでもてはやされてから、いったい何人の人がこの入浴法を継続できているのだろうか。半身浴のようにぬるめのお湯にダラダラ入るのでない。我慢が、確固たる信念が要る。楽ではない。私は入浴では継続できなかったのである。

サウナはオジサマの為だけのものではない

 そこで最近言われているのが、サウナである。北欧のサウナ大国フィンランドでは一家に一台サウナがあり、公共のサウナは社交の場となっているほど。この国ではサウナは健康に欠かせないものだ。
 通常60~100度の室温に入る為、当然体温は上昇し、汗をかく。乾式サウナは空気の熱伝導は水より低いため、この温度でも火傷はしないという。そして冷水で体温を下げるという刺激を与える。この「熱い」「冷たい」を繰り返して上がると「整う」というディープリラックスモードに入るそう。
このサウナ後のリラックスが病みつきになるらしい。

 サウナは美肌効果(新陳代謝を高め、デトックスする)だけでなく、自律神経を整え、脳疲労をとり、睡眠の質も良くするという。またサウナでは運動するより脳血流を増やすため、認知症の予防に効果があるという研究報告も最近あった。

 今話題になっている本に「LIFE SPAN」がある。著者はハーバード大学の世界的権威デービッド・シンクレア博士で「老化は病気である」という。つまり「老化は治せば人間は120才まで生きることはできる」という観点でいかに寿命を延ばせるかの理論を展開している。
それが本当に効果があるなら素晴らしいが、長生きの為には①少食②適度な運動③サウナのこの3つを提唱している。(もちろんそれだけでいい訳でなく、今のところ私達が出来ることに限ってだが)

 北欧で2000年以上前から愛されてきたサウナ。出来るのなら生活に取り入れてみるのはいかがかな。どうしても運動苦手、長風呂も無理、という方の最後の奥の手かもしれない。

 文明や技術は急速に発達したが、私達の脳や肉体のシステムは未だ狩猟採集していた200年前とあまり変わっていないため適応できず、色々な弊害が出てくるのだという。だからその時代と同じく、運動適度な飢餓身体に刺激を与えたほうが上手く機能していくという理論もある。しかし、環境や栄養状態の改善で、人類は随分寿命は延びた。
 だが私達は贅沢で我儘だ。ただ長生きしたいだけではない。元気で美しく長生きしたいのだ。そして健康と美はつながっている。健康無くしての美は現代ではあり得ない。青白い顔の儚い美しさというのは、短命から逃れられない時代ゆえのものだったのだ。今や美を追求することは健康長寿を目指すということである。

何も塗らない時代の終わり

 さて、話をまた乾燥に戻そう。
 これから冬場に向かい、当然ながら日本の気候は湿度は下がっていく。ヒトに心地よい湿度は50~60%。夏、ずっとエアコンの効いた環境にいたなら夏場も乾燥はしていただろう。しかし今年の夏は例外である。
マスクだ。これのおかげで随分口周りの乾燥は防げたのではないだろうか。ただ、マスクかぶれにならなかったらという話だが。コロナがある程度終息するまではマスクが顔の半分は乾燥や紫外線から守ってくれるだろう。だからといってそこに何も塗らないのはオススメしない。

 今の化粧品は「美容液ファンデ」「BBクリーム」「CCクリーム」など保湿成分が入ったものが一般的になって、何もつけないよりお化粧した方がマシになってきている。仕事がお休みの日でも、エアコンの乾燥、室内に入って来る紫外線から肌を守る為、ファンデじゃなくても、そういうデイクリームを使った方がいいのだ。
今の50代60代は私の母世代と明らかに違う。10才以上は若々しい。それは栄養状態が良くなっただけではなく、化粧品の進化も少なからず寄与しているのである。

 私がまだ20代の頃は化粧品に含まれる鉱物油が多くの肌トラブルを引き起こすと問題視され、ノンオイルの化粧品を探した覚えがある。しかし今は食品と同じく、美容に良いオイルが見直されてきた。『オイル美容』である。

オイル(クリーム)を味方にする方法

 昔から人間の皮脂に一番近いオイルとして動物では馬油(ガマの油は馬油だってこと知ってた?)、魚ではサメの肝油のスクワレン、植物ではオリーブ油が化粧品に使われた。インドのアーユルヴェーダではバターを精製したギーが美容や治療に使わてきた。アフリカのシアバター、モロッコのアルガンオイル、アメリカ・メキシコ原産のホホバ。日本では椿油かな。その土地で採れるオイルで、長い間女性達は肌や髪を守ってきたのだった。そう思うとやはり美容にオイルは欠かせないものなのだろう。

 惜しむらくはかっての日本の化粧品メーカーが悪いオイルを使ったため「オイルは肌に良くない!」と植え付けられて、日本女性はしばらくオイルの恩恵から遠ざかった時代があったという事。(スクワレンやオリーブ油を基礎化粧品のメイン成分にしていたメーカーも確かに存在はしていたが)食品もそうだったね。しかし今後は、美容オイルはこれからますます女性の老化を遅らせることができるだろう。オイルは私達を乾燥から守り、バリア機能を高めてくれる。
 自分に合うオイル探しをしにいこう。

 オイルは使用感がべとつくから、とか使いすぎたら自分から皮脂が出なくなるかも、と使用に躊躇する人がいるかもしてない。だが、60代ではもうそんな事言ってられない。この乾燥環境の時代、20代からでも使った方がいい場合もあると思う。そこは個人の肌質も関係するだろうし、オイルの合う合わないもある。
私は仕事がら頻繁に手洗いを必要としたが、昔、同僚でもクリームを塗るのを嫌がった人の腕の肌は、やはり乾燥してシワが多かった。(時には粉をふいていた)コロナで手洗いの機会も増えたが、手洗いと保湿はセットであることは今はもう浸透しているのでそういう人はいないと思うけど。
 家庭の主婦も食器用洗剤の油落ちの凄まじさを見たら、絶対食器洗いの後に何かを塗るべきと気づくだろう。手首から先は一番過酷な目にあう皮膚なので、ちゃんとケアしましょ。

 余談だが、手は保湿ケアだけでなく紫外線対策も忘れないこと。時々そんなにトシいってないのに、手の甲がシミだらけの残念な手を見る。(残念に思ってるのは私だけならスミマセン)私は外出時、顔にBBかCCクリームを塗る時は必ず手の甲にも塗る。そのおかげかどうか、まだ両手の甲にはシミ一つ無いよん。(とか言ってたら、ある日見つけて愕然とするんだろうな)

 今までやってなかった事を始めるのはめんどくさい。ついつい、もういいかと思って、そのうち忘れていってしまう。ダイエットもそうだが、意思の力で何とかしようと思わない事。それをやりやすいような流れをつくるのだ。
 例えば、食器洗いの後にハンドクリームを塗るのをつい忘れるのなら、その作業の最終段階の場所にハンドクリームを置いておく。食洗機を使うなら(それでも予備洗いはするよね)食洗機洗剤と一緒の場所に置いて、洗剤投入、スイッチオンして、最後に洗剤をしまう時にクリームが目に付くようにする、とか。そうやって3週間。習慣にしてしまえば、もうクリームをつけないと気持ち悪くなる。

 私達は、情報はがあまりにもあふれていて、何をしたらいいかどれを選んだらいいか分からない時代に生きている。でも一番良くないのはしようかなと思いながらも何もしない事。今、健康と美に良い事をしていて、それが努力ナシでできるようになってたら、もう一つ自分の気持ち良くなることを始めてみましょ。
少しずついい習慣を増やす。それは時間はかかる。

さあ、ご一緒に。『諦めたら、老ける!』 じゃまた次回!

 

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