60才からの美容術 ⑧これから似合う色は?

 誰にでも好きな色とそうでない色がある。そして、自分の好きな色と自分に似合う色が、必ずしも一致するとは限らない。自分に似合う色とは普通、自分を健康的で若々しく美しく見せてくれる色だ。ところが、日本人は「あなたの好きな色は何?」には答えられても、「あなたに似合う色は何?」にハッキリ答えられる人は少ないのではないだろうか。

大人になって似合う色を考え始める日本人

 まず、似合う色について関心があまり無い。それは『関心が低くなる要因』が日本人の外見、日本の慣習や社会意識に存在するから。

 一つは子供の頃からの学校の制服。おしゃれをアレコレ考え始めるお年頃に「そんなもん考えずに勉強しろ」とばかりの画一化された服装。(貧富の差を分かりにくくする目的もあるらしい)これでは訓練されない。どうかしたら、職場でも制服が。
 もう一つは、欧米人と違って日本人は一人一人に肌、髪、目の色に大きな違いは無いこと。やっと最近、髪の色を黒単一から様々な色に変えて楽しむことに、社会も抵抗が無くなってきたが(昔は茶髪、金髪イコール不良だったもんねえ。今でも企業の就職には差し障るが)まだまだごく一部の少数派。会社員ならせいぜい茶髪の濃淡位の選択肢しかない。
 それでも、キビシイ職場の目から解放されたシニアは再び自由になった。白く変わりつつある髪を黒や茶色に染めるのも良し、そんままグレーヘアでも良し、思い切って紫などのシックな色に染めても良し。自分をどう見て欲しいかで選べば良いのである。

グレーヘアにの美しさについて

 ここでちょっと今話題のグレーヘアについて。
 若々しさは外見だけで決まるのではないにしろ、少しでも若く見せたいなら、圧倒的に白髪染めで黒か茶に染めるのに軍配が上がると思う。やはり白髪や薄い色の髪とそれなりの年齢の顔が重なると老けて見えてしまう。グレーヘアの支持者には悪いが、あれはきちんと髪型とメイクを整えなければただの高齢者に見えかねない。そして、スーツやお着物ならまだしも、普段着ならなおの事老けて見えないか?

 何事も流行はそれに見合った一部の人のものだ。雑誌での美しいグレーヘアの方々はその人だから美しい。髪だけでなくファッションも。
 例えばちょっと前に流行ったガウチョパンツ。昔で言えばキュロットスカートの丈長い版。そもそもあんな、何処から脚なのか丸わかりのボトムスが、脚の短いほとんどの日本人女性に似合うはずがない。スラッと背が高い人の(背が高い人は手足も長い。何故なら人間、胴の長さは大して差が無いから)長い脚のための服。まあ、ほとんどの洋服はそうだが。私は背が低く、つまり脚も短いので、絶対にその手の服は買わないと決めている。

 グレーヘアを選ぶ人は「威厳」「上品さ」若さの美に勝ると考えている。それも間違いではない。だが、これらは元々その人が備えているもので、グレーヘアがそれを強調しているだけ。備えてない人がグレーヘアにしてもそういう雰囲気になるはずもない。止めておいたほうがいいと言うしかない。

 私はほとんどの年配女性は若々しさで美しさはアップすると思う。だから白髪は白髪染めをすることをお勧めする。さすがに年齢的に真っ黒は違和感があるので、職業的な必要がなければ茶色が一番。(黒髪の職業って何がある?巫女さんとか?)
ということは、茶髪に似合う色というものになるのか。後はその髪の分量も関係するよね。

高齢女性の髪形はオンリーワン?

 私がまだ若い頃、ある年齢以上の女性はみんな『おばさんパーマ』と言われる髪型が一般的だった。パーマをかけたショートヘアである。なぜ年配女性は髪を伸ばさないの?と不思議に思っていたのである。「ヘアケアがめんどくさくなっちゃうのかしらん」
 そして自分がその年代になって思い知る。更年期を過ぎて髪の量と質がガラッと変わったのだ。若い頃の私の髪は「こんなのをカラスの濡れ羽色って言うのね」と言われたほど真っ黒で、三つ編みにしたら太く、しめ縄に例えられるほど(?)量も多かった。しかし今は何処にもそんな名残りは残っていない。白髪が増えたのはもちろんだが、髪のコシやツヤは無くなり、かなり細くなった。

 ある時、運転免許の申請で証明写真を撮り、それを見た時に愕然とした。髪が顔の輪郭に海苔のようにぺったりと付いている‥。何というボリュウームの無さ!これはもうパーマで膨らますしかないのか。そして髪を伸ばそうにも、伸びる前に脱落して伸びきらず、途中で去っていく髪が多い。時間をかけて伸ばしても生き残って伸びた髪はシュシュがスルリと落ちるぐらいに少ない。(私の頭皮には尋常性乾疹がはびこっているのも要因だが)これではロングは無理である。やはりショートパーマなのね。

 介護施設などでよく高齢女性の刈り上げ髪を目にする。声を聞くまで性別が分からない時もある。これはやはりメンテしやすいから?本人が望んで?女性は死ぬまで女性なのにどうなのだろうと思うのだが。いや、ジェンダーの話はここでは置いといて。

 ちょっと前まではダイエット食品に目が行ってたのに、標準体重になった今はヘアケア製品に心惑わされる日々である。白髪を改善するというシャンプー、髪の量を増やすという育毛剤。人間の欲望は限りが無い‥。

綺麗な色に包まれて生きよう!

 色の話に戻る。今はカラー診断などで自分の「パーソナルカラー」とやらを見つけることができる。イマイチ信じれないが。「似合う」と言われてもその色ばかり着るわけにもねぇ。で、いつのまにか『好きな色』に戻るわけだ。
 もちろんこの「似合う色」は年齢で変わるだろう。何故なら肌の色は確実にくすんでくるからだ。そして、黒・茶・グレーの「お年寄り3大色」は似合わない。冠婚葬祭で着れば十分ではないか。(その機会も多いし)白人さんや若い世代の抜けるように白い肌は暗い色が似合う。紺やワインレッドもそう。しかし高齢になればなるほど薄い綺麗な色を着るべきと思っている。アフリカの方々のような肌の色には鮮やかな原色が似合うが、日本人は文化的に無理だろう。 同じアジアでも民族衣装が原色の国もあるが、日本は昔から『主張し過ぎない美しさ』が伝統。花嫁の打掛や成人式の振袖は別として、訪問着などの着物はだいたい薄い色が多い。

 70代の知人の一人にいつも「綺麗な色だなあ」と感心するような洋服をおめしになっている方がいる。サーモンピンクのコート、水色のワンピース、ペールグリーンや薄紫。そして帽子。そう、雰囲気はまるで英国のエリザベス女王である。そう言えば、美智子さまをはじめ皇室の方々も明るく薄いパステルな色の洋服が多い。いいお手本がいらっしゃるではないか。

 いやいや、薄い色は太っている体型では恥ずかしい‥。そういう方はせめてトップスだけでも。モデルや女優が顔のシワや影を飛ばす為に使うレフ板のような効果がある。(何を隠そう、私は証明写真を撮る時は必ず白い服だ)

 私は若い頃ワインレッドが大好きで、何着もその色の衣服を持っていた。(そして物持ちもいい。20年30年選手の服がまだ沢山残っている)さすがに、もう似合わないだろう。そろそろワードローブを整理して暗~い色の服の割合を減らしていこうっと。

 それでは次回!またね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました