「安産って言われたけど…。」
出産は女性の人生にとっての一大イベント。
出産が終わって医師や助産師から「安産でしたね(良かったね)」と言われた方は少なくないでしょう。
『あんなに痛くて辛くて安産⁉』
『ホントに?何だか納得できない。。。』
それは医療者側とお産した当人の安産の認識が当然違うから。
医療者側が主に見てるのは下の3つ。
1.赤ちゃんとママの安全
2.お産が順調に進んでいるか
3.ママの苦痛が最小限か
そしてこの番号の順で重要視されます。
つまり1・2を満たした後の3であり、別の言い方をすれば1・2の為なら3が犠牲になることもありえる、ということ。
まあ、これは今の医療全般にも言えることですね。
病気を治す為に辛い検査や治療が避けられない場合が多いです。
そして医療者は《お産は痛くて当たり前》と考えていますから、1と2がOKなら安産なんです。逆に無痛分娩でない場合では、陣痛の痛さと強さはおおむね比例するので(痛みの感じ方は人それぞれなので必ずしもではない)痛さはお産の進行具合のバロメーターとしてみてます。つまり痛いほうが分かりやすい。
だからママが『めちゃ痛かったー‼』でも比較的短い時間で無事に赤ちゃんが生まれたら全て安産です!
お産の痛みにはどうするの?
「そんな~~、、」
「それじゃあ、痛いのは無視⁉」
という今から出産予定のママたちの悲鳴が。。
安心してください。その為に助産師がいます。
1・2に問題なく、つまり赤ちゃんとママの状態が良くて進行していたら助産師は3に全力を注ぎます。具体的には
*呼吸法や体位の指導
*腰等のマッサージ
*ウォーミング(足湯やホットパックでの温め)
などなど。他にアロマをたいたり音楽流したりと産院によって異なるサービスがあったりします。
お産に関しては現代では痛みなしでは終わりません。
おや?無痛分娩なら痛くないよね?という声が。
無痛分娩であっても背中に硬膜外麻酔チューブ挿入する時の局所麻酔の注射や上手く麻酔が効かない時など痛い局面はあります。外科手術と同じです。
無痛分娩に関してはまた別の機会にお話しします。
人の数だけお産のケースがあり安産のとらえ方もいろいろありますが、私が考える安産とは『出来るだけ短い時間でお産する』ことです。
人間には痛みに耐えうる力があり、許容範囲の痛みであれば何時間か耐えることができます。(許容範囲を超える痛みとは、例えば歯の治療で神経に触られた時のとか。これ以上の痛みを私は知らない)
ただし時間制限あり。痛みに耐えていると、刻々と気力と思考力を奪われます。これらには限りがあり底をつくと叫んでしまいます。「もういいから、帝王切開でも何でもして早く終わらせて‼」
お産にかかる時間
通常母親学級とかでは分娩所要時間の目安を
初産:12~15時間
経産:7~8時間(初産時の半分)
としてたりしますが、これは平均でも標準でもないと思います。
え?じゃあ何?と思ったでしょ?
たとえば2018年の日本の一世帯当たりの平均貯蓄額は1752万円。でもそんなに貯金もってないですよね、多くのご家庭は。マイホームのローンと教育資金で青息吐息の世代は特に。これはいっぱい持ってる人が平均値を引き上げてるから。
それじゃあ分娩所要時間も長~い人が引き上げてて実際はもっと短いの?♡
いえいえ話はそんな単純なものではありません。
それでは標準は?目安とも言いますね。統計でいうところの中央値が近い。先ほどの貯金額で言えば中央値は1036万円。より実態に近いといえます。実際は100万円ずつ区切った統計では最も多かったのは100万円以下(11%)という結果でしたが。
つまり何が言いたいかというと、あなたが今後お産をするとしてどれくらい時間がかかるかなんて予想もつかないということです。強いていえば2~30時間の間。それくらいバラつきがあり前に挙げた分娩所要時間より長いとか短いとかは何の意味もないのです。
経産婦に限って言えば前回のお産と同じもしくはもっと短時間で経過する傾向にありますが、それも必ずではない。
だからテキストなどに書いてある分娩所要時間の目安は忘れてください。昔から産科の教科書にも書いてあるけど誰が決めたんでしょうね?
安産=短い時間
それではどうしたらさっさと終わらせられるか。さっさ‥は無理ですがそのために出来ることを次回は書こうと思います。


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