山芋や里芋の皮を剥いたり切ったりした時に、あるいはとろろ芋など食べた時に手や口の周りが痒くなった事はない?これは山芋や里芋に含まれるシュウ酸カルシウムのせいだ。これは針状の結晶の形をしていて、これが刺さって痒くなるのである。なので、食物アレルギーとは機序がちがう。アレルギーの場合は食べることでアセチルコリンを体内に取り込んでしまい、これがアレルギーを引き起こす。
という事を私は最近になってようやく知ったのであった。
まずは山芋の処理と保存
「実家から沢山もらったので」とお隣さんから立派な山芋を2本頂いた。山芋や里芋の類は炭水化物が多いし価格もそう安くもないので、私にとってはヘビーローテーションな野菜ではない。
しかし、貰える食材は何でも有難くいただく主義。山芋だって、タンパク質、ビタミン・ミネラルの豊富な野菜である。一人だったらスーパーで20㎝位のしか買ったことのない私だが、この大量の山芋も冷凍すれば何度でも楽しめる。
そこでホクホクと、どうやって食べようかと考える。それによって冷凍保存する切り方が変わって来るからねえ。よし、取りあえず今日はフライパンでカリッと焼いてバター醤油だ!
長い芋を2等分し、太いほうは皮剥いて輪切り。半分はフライパンに油を多めにひいて、皮を剥くはしから並べていく。両面に焼き色が付いたら弱火にしてじっくりと火を通していく。(火が通ったら仕上げにバター醤油を絡める)
その間にもう半分も皮を剥き、酢水につける。これはジップロックに入れて冷凍するのだが、酢水に浸けてからでないと変色する(とネットで見た)。後日、凍ったまま焼くか煮るかして使う。カレーや肉じゃがでも美味しいらしい。
残りの細い半分はまとめてすりおろした。金属製のおろし金は良くないとあったので、セラミックのおろし器を使う。これも酢を数滴混ぜてから、使う分量ごとにジップロックに平べったくして冷凍した。とろろが食べたい時は流水で解凍すればいい。
よっしゃ、これでいつでも好きな時に簡単に山芋料理が食べられるぞと我が仕事に満足していたら、猛烈に手が痒くなってきたのだ。それも両手の甲だけ。思わず掻いてたら、甲が真っ赤になった。
痒みはいきなり襲ってくる!
しまった、そうか。これが『山芋で手が痒くなる』というやつか。今までこんな事は無かったのに。
そう、山芋や里芋で痒くなった事のなかったのは、私はこれらにアレルギーが無いせいだと思っていたのだ。だが、アレルギーは関係ない。今まで痒くならなかったのは量が少なかった為だろう。もしくは今回の山芋がとってもフレッシュだったから?
シュウ酸カルシウムは酸に弱い。ちゃんとネットでは「酢水に手をつけながら作業しましょう」とあったのに、酢は変色防止の為だけと早合点してやらなかったのだ。この『酸に弱い』も後から知ったのであり、その時酢水で洗えば良かったのに、石鹸でゴシゴシ洗っても痒みがすぐに収まらなくて閉口した。
あれから丸1日経つがキーボードの上の私の両手の甲には、無数の赤い小さなポツポツがある。この一つ一つがシュウ酸カルシウムの刺さった跡だ。見た目は痒そうだが、痒みはもう無い。次回からは食品用ビニール手袋をするか、酢水か迷っている。ま、当分無いが。
ともあれ、熱々の山芋のバター醤油はそれはそれは美味かった。ホクホクとした芋が口の中でほろほろと崩れ、醤油の香ばしさが口中に広がる。フライパン一杯に並べて作ったので3日続けて(2日目からはチンして)食べたが、飽きなかったよん。
手の甲を守るべし
しかし、こんな手で外出する予定がなくて良かった。長袖のこの季節、手の甲は数少ない肌見せの一つである。生足晒せる季節でもトシでもないので、後は顔と首だけ。首はハイネックやスカーフで隠そうと思えばできるし、顔は化粧できる。(今はマスクもある!)だが手は‥。
なめらかで白い手の甲は雄弁である。マスクの無い時代では笑う時は口元に、思案する時は頬に、涙ぐむ時は目元に。キレイな手のキレイな仕草は美女の必須アイテムだと思っている。顔の近くに行くだけに目につきやすい。
昔から私は手の甲には注意を払ってきた。手袋や日焼け止めで紫外線から守り、水仕事の後には必ずクリームを塗った。おかげでまだ手の甲にはシミ一つ無い。年齢的に、手を下げると血管が目立つようになったのはいただけないが。
なのにこの赤いポツポツ‥。人生十分気を付けているつもりでも、どこに伏兵が潜んでいるかわからないのであった。
それではまた次回。ごめんなさいませ。


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