母乳育児 成功への道 -その準備②-

母乳が出ること。自然の神秘である。
私はいつも、人生の中でのほんの数年だけママの胸から流れ出る白い液体を不思議な気持ちで見る。人間の赤ちゃんはこれだけで1年位は生きられる。
母乳は赤ちゃんの為だけでなく、ママにとっても素晴らしい働きをする。
それではこの天からの贈り物について説明する。
今回の結論。

母乳育児は頑張る価値あり!

認められていなかった昔の母乳

授乳は大変な作業である。疲れるし、人前ではチチ出せないし、夜もぐっすり眠れない。後で胸も垂れる⁉だから昔からお国・宗教問わず裕福(=権力者の妻)な母親は、いろんな理由をつけて授乳をしなかった。
宗教世界では発祥の時代では母乳育児は当たり前だから、わざわざ「各自母乳で育てるべし」なんて経典に書いておく必要はなかっただろう。
日本でも授乳という行為は動物っぽいという理由で、長い間乳母が授乳を代行していた。なんせ双子を産んだら「畜生腹」とさげすまれ、双子の一方は里子に出されたのだ。酷い話ですな。そんなに人間は偉いか?

余談:カモノハシって不思議な動物いるよね。子は卵で産んで母乳で育てるという。
   実はカモノハシにはほかの哺乳動物のような母乳を出す乳房はない。
   下腹から汗のようににじみ出て、溜まったそれを子はすするのだ。

前置きが長くなったが、母乳の利点。まず前回のおさらい。

①ママが獲得した免疫は母乳を通して赤ちゃんにもいく。
②ママの子宮のもどりを促進し、体重を減らす。
母子相互作用が働き愛情が増す。
赤ちゃんに合った母乳が出るので育ちやすい。
⑤赤ちゃんも努力して吸うので口周囲の筋肉が発達する。
経済的。(前回忘れてました)

ママの獲得免疫がもらえる

我々は、体内に悪い奴(ウイルスや病原菌)が入ってきたら抗体という警察官をつくり、悪い奴を捕まえたり排除したりして身体を守っている。
当然赤ちゃんはこの働きはまだしっかり機能しない。ということで、ママの母乳という車に乗せて警察官さんたちを分けてもらうのだ。

厳密には抗体になる成分(分泌型グロブリンA)だが、初乳には成乳の3倍入っている。

歴史を見るとどんなに身分が高い人たちの子供も、幼いうちにけっこう亡くなっている。食事や環境が良く、大事大事に育てられただろうにも関わらずだ。
これは実母は初乳を出さずにさっさと断乳し、とっくに初乳期間が終わってたっぷり母乳(成乳)がでている乳母に任せてしまったせいもあるのではなかろうか。

ママの子宮を元に戻すのを助ける

赤ちゃんが乳頭を吸う、ママが搾乳するなどで、とあるホルモンの分泌が促される。
オキシトシンだ。これは乳腺細胞を取り巻く筋に働き、収縮させて母乳を押し出す。
射乳反射というものである。
授乳をしていたら、赤ちゃんがくわえてない方からぼたぼた母乳が出てくるアレだ。当然くわえてるほうは、赤ちゃんがらくらくゴックンしている。早い人で産後4~5日目位から現れる。
このオキシトシンは子宮筋にも働き、伸び切った子宮をキュッキュッと元に戻してくれる。この収縮は後陣痛(あとばらの痛み)と呼び、経産婦に強くでる。ヒトによってはキズより痛がられる。子宮の戻りが悪いと出血が続いたり溜まったりでよろしくない。
ほんっとよくできてるわよね。

産後のママの体重を戻す

母乳(成乳)は高脂肪牛乳と同じ位のカロリーがある。
つまりママは母乳を出した分のカロリーを、運動もせずに消費できる。
チャンスだ!赤ちゃんが一番飲む時期は何もしなくても毎日500カロリー以上の消費!

実は私は恥ずかしながら、妊娠で15㎏以上増えた。
しかし産後3~4か月にはすっかり元通りの体重に。しかも授乳中なので、胸はEカップでウエストはキュッ!いつもは貧乳の私が人生史上最高のナイスバディに。
どうしてあの時写真撮ってなかったのか後悔‥。

しかし1つ問題が。
ものすごくお腹がすくのだ。とくに私が多乳体質でいつも胸が張っていたせいかもしれないが、「甘いもの食べた~い!」とお菓子一袋ペロリのことも。(ダメダメ!)
スイーツもたまにならいいが、食べすぎは当然よくない。
まだまだ修行の足りなかった私は後日、乳腺炎というしっぺ返しにあったのだった。

まずは妊娠中に太りすぎないのが一番であるが、まだ産後に取り返せる。(必ずではない。お産の度に太っていく人もいるねぇ‥。)
伸びたお腹の皮はしばらくはどうしようもないが、皮下脂肪を減らし美ママになろう。
ただ、しっかり母乳を飲ませ、食べるものに気を付けるだけだ。

そこで注意点
身体は手っ取り早くカロリーを得ようと甘いものを欲しがり、また甘いものがとて~も美味しく感じる。しかし甘いものは腹もちが悪く直ぐにまた欲しくなる。
乳質も悪くなり、トラブルのもと。
血糖コントロールをすること。人工甘味料はダメ!カロリーなくても血糖コントロールが出来ない。脳が甘味を感じるだけでインシュリンは出るそうな。
GI値の低いものを選んで買っておこう(どうせ食べるからね)

それと産後半年位までに痩せとこうね。
赤ちゃんが離乳食を食べ始めたら、消費カロリーも少なくなるからね。

母子相互作用が働き愛情が増す

まずオキシトシン作用で赤ちゃんをより可愛く思う。
不快性射乳反射(Ⅾ‐MER)の場合はその限りではないが。
授乳していて、気分が悪い、イライラや吐き気などの症状がある時は医療機関に相談を。保健所から訪問してもらってもいい。

人間は手間をかけるとかけただけ愛着を持つ動物だ。
『バカな子ほど可愛い』ってのもそうだ。多くの頻度、長い時間関わった人を好きになるよね。(だから職場結婚が多い)
そういう意味では授乳ってだけでも十分で、母乳である必要はないかもしれない。
ただ人肌のスキンシップは気持ちいいぞ。味あわないのはもったいない。

それからパパにも手をかけさせるのも忘れずに。
仕事で疲れてるから、と遠慮してあまり関わらせないとのちのち困る(自分の経験)

赤ちゃんに合った母乳が出る

まず初乳がそれ。生まれて間もなくで、ちょっとしか飲めない時期は黄色い濃い初乳。
量的・カロリー的に必要になってきたら、ゴクゴク飲める白い成乳
成乳も飲み終わりぐらいになると少し濃い目になって、赤ちゃんに満足感と与えるとも聞く。
今はミルクも低体重出生児用とかいろいろ種類があるようだが。

いつでも適温。いつでも新鮮。道具要らず。最初は大変だが、軌道にのれば母乳が楽
産後1か月以内のギブアップがけっこう多いのだ。

口周囲筋肉の発達

赤ちゃんにとって母乳を吸うのは重労働。体力のない赤ちゃんは授乳で疲れて、お腹がすいても起きれなくなる事があるので注意。
たまに母乳にこだわりすぎて長時間吸わせ、よく寝ているので足りてると思っていたら体重が増えてなくてビックリ、というママがいる。

しかし口輪筋アゴの筋肉をよく使うので発達し、後々の咀嚼発語に役立つ。
やっぱり哺乳瓶の方が早く飲めて、母乳ほどの労力は要らない。ママは哺乳瓶が楽、かもしれないが。
後輪筋(口の周り)は歯並びにも影響する。歯は生えてくる時、内側からの舌の圧と外側からの口輪筋の圧で真っ直ぐに生えるらしい。
私が出っ歯なのはミルク育ちで口輪筋が弱かったせい⁉(いや遺伝かも)

その時々で我が子にあった授乳をする、という柔軟な考えも必要だ。

低体重で体力なく、あまり母乳が飲めないなら楽な哺乳瓶でとりあえず太らす、という手もあるし(新生児は体重=体力だから)ミルクでも筋肉を使わされる乳首も売っている。

なんといっても経済的

人によっては最重要?
乳児の2大経費は紙おむつミルクだ。(ベットやチャイルドシートやベビーカーはジジババさんに何とかしてもらおう。こだわらなければ今はこれらはリサイクルショップに沢山お安くでてる)この不況のさなか、ミルク代もバカにならない。
その分ママが美味しいものを食べたほうがずっといいよね。
その為にはちょっと頑張ろうよ!

ということで、母乳育児やる気出た?え?もとから満々です?失礼しました。
じゃあ次回から実践と行きますか。 ごめんなさいませ。

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