家(巣)とは何か。原始では雨や寒さ、肉食獣から身を守る場所。私達人間を含む動物がもっとも無防備になる3つ、食事・睡眠・生殖が安心して出来る場所。
ほとんどの哺乳動物の子供は他の肉食獣の餌食になりうるので、巣に隠しておかねばならない。
人間の子供の場合でも悪いオトナに何されるか分からない。世界一治安がいいと言われている日本でさえ、行方不明になる10才以下の子供は年間1000人以上いるのである。
現代では泥棒や強盗から財産や身の安全を守るとともに、家自体が資産という機能もある。
体の病気は治すが心の病気になる病院
その家で人は生まれ、生き、死んだ。女性は嫁に行くが場所が変わるだけ。昔アイヌでは死ぬと家ごと火葬したという。お産も臨終も家で家族に見守られていた。
しかし、今は病院で生まれ、病院で死ぬ。医療が高度に発達した為に『何かあった時の処置』が家では出来ないのである。
適切な医療処置が受けられず、なすすべも無く亡くなっていた昔が良かったとは言わない。だがそう言う状態でなければ、できるだけ慣れ親しんだ我が家で過ごしたいと思うのは当然だろう。
病院は良くも悪くも管理された社会だ。存在理由である『治療』が最優先にされ、それを妨げる自由はことごとく制限される。個室でなければ集団生活で気を使う。個室なら個室で孤独である。
そして患者はお客であるのに立場が弱い。不満があっても「こんな病院、止めてやる!」が出来にくいからね。「今だけ我慢すれば‥。」と日本の我慢強い高齢者(もちろん例外もいる)は思うのだ。
思うに、病院に長期滞在するとろくなことは無い。何故なら『身体』しか見てくれないからである。完全看護の名の下に病棟看護師は忙しい。治療以外に食事、排泄、清潔の全てのケアをしなければならないからだ。一応メンタルケアも看護プランに入れているだろうが、ゆっくり話を聞く暇も余裕も無い状態で出来るはずもない。
同室者と運よく友達になれたらまだ救われるが、家族がいるならさっさと退院すべきである。家族がいなくても、認知機能がしっかりしていたら家がいい。誰に気兼ねする事も無い、自由があるのだから。
訪問看護のメリット・デメリット
何故こんな話をしているかというと、昨今訪問看護の需要が高まっているという記事を目にしたからである。(出たよ、好奇心の虫が‥)
高齢化や、介護できる家族が減少傾向(昔は嫁の負担だったが、今は嫁も仕事しているからね)のため、訪問看護ステーションが増えているらしいのだ。看護師が主治医や理学療法士の計画のもと、自宅に回ってケアやサポートをする。1日に数件回る為、1人にかけられる時間は限られてはいるが少なくとも30分~1時間は向き合えるらしい。素晴らしい。
私は人とのコミュニケーションが好きだ。一日中でも話していられる。
元々そう言う仕事だった。お産やベビーの世話以外は、ずっとママとの会話である。その中で問題点を見つけ出し、最適解を提案する。残念だったのは産科入院は今は5日もなく、病棟勤務では継続的なケアが難しかったこと。退院した後、出来たのはせいぜい電話相談ぐらいである。
今でこそ慣れたがリストラとコロナ禍のステイホームで、何日も誰とも会話が出来なくなった最初の1ヶ月、正直私はどうにかなりそうだった。それこそ、このブログを始めなければ病んでいたかも知れない。
人が人と会う事の大切さを今ほど感じたことは無い。緊急事態宣言で、今月の後半に会う予定だった友人達から次々と不安の声があがり、すべてキャンセル(自粛)となった。
仕方が無い。一人暮らしで仕事のない私はそうではないが、みんな職場や家族への迷惑を恐れているのである。感染して病気になることより、周りに芋ヅル式に迷惑がかかるという恐れに皆がんじがらめになっているのだ。元の安心して人に会える世界はいつ来るのだろう。
人間が他の動物と違ってめざましく文明を発達させることが出来たのは、言語を獲得したからといわれる。文字の無い文明はあるが、言語は必ずある。知識の伝達、精神面での共感、深い理解。話す事は脳に刺激を与え、認知機能を発達させ、または維持するためには必要不可欠だ。
訪問看護。いいかもしれない。
何より家でリラックスした状態でのコミュニケーションとケア。
自宅は誰にとっても一番安心できる場所。入院よりリーズナブルで、受診の様に待ち時間や出かける労力が無い。住まいが見れることで看護者もQOL(生活の質)の改善に一役買えるかもしれない。
ゆっくり相手をするとはいかないかもしれないが、継続的に関われて一緒に笑える関係を作りたい。私の訪れを心待ちにしてもらえる仕事になるかもしれない。
また、今年は後期高齢者の医療費負担が増えるという。入院しても部屋代や食費には保健は効かないしね。海外みたいに入院日数はどんどん短くなり、訪問看護師が増えると予想できる。
それと働く側も、勤務の時間の融通が付きやすいというメリットがある。パートであれば、何も一日中でなくても回る件数で調整は可能らしいのだ。移動も自家用車可ならルンルンだ。(運転好き)
物事はいい事ばかりではなく、必ず負の面がある。ネットで見ると訪問看護の激務(交通手段とか訪問先の環境?)や、夜間のオンコールの縛りの有無、パワハラやセクハラ問題などが載っていたな。
実は明日、とある訪問看護ステーションに説明を聞きに行く予定となっているのよね。さて、今回はいかがなりますことやら。何事もやってみないと分からない。
最近の私は気持ちのアップダウンが激しく、ジェットコースターのようである。
ごめんなさいませ。


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