無職生活もあと3日。私の人生設計図ではこれから約9年の仕事生活が始まる。
70才の住宅ローン完済までである。しかも住居費が生活費の60%を占める歪な家計(固定資産税入れて)。暫くはパートと言えどもフルタイムに近い労働時間が必要だろう。
65才になって年金はどうするか。今から4年後なんてあっという間だろう。しかし、身体の調子はどうなのか予想は付かない。50代までの4年とは違うのだ。60代は、人生の先輩方によると「坂からの転がり落ちる速度が半端なく加速する年代」らしい。
知らない間に顔が大きくなっていた⁉
55才から60才までの変化はどうだったか。60才の大半を無職でプラプラしてて、きつい事(夜勤など)をしてないので分からないが、肉体的にはそう変化無く思える。逆に仕事に行かない為に余計なお菓子(休憩室に溢れていたもんねえ)を食べなくなって体調は良い。
変わったのは外観である。特に顔。顔が大きくなったのだ。
私は身体は小柄だが、頭も比較的小さかったらしい。身長152㎝というと「もっとありそう」とよく言われた。昔の写真を見るとアゴが小さく、口周りはスッキリしている。二重アゴもほうれい線も無い。今、鏡を見てもそれらは無いので油断していた。しかし。
去年の11月の声楽発表会の写真を見て愕然とした。歌っている私にクッキリと『ブルドッグ線』が浮かび出ていたのである。集合写真の顔の輪郭も丸くなり、もはや小顔ではない。
『ブルドッグ線』は口の両側のほうれい線の下方に続くホホのたるみである。
年齢を重ねると顔の皮膚の弾性も徐々に失われ、重力によって下方に伸びてくる。毛穴がタテになるのはその証拠だ。顕著なのは薄い皮膚のところ。目の周りとアゴ下である。乾燥して水分量を失うと皮膚の弾性はより下がっていく。保湿を頑張らなくてはいけないところだ。
『ブルドッグ線』は口元なのに何故できるか。これは私の考察だが、こめかみ辺りの筋肉と皮膚の老化による伸展だと思っている。
人は年齢が高くなると顔の外側の皮膚が伸びて落ちてくる。その結果眉や目尻が下がり、口角が下がる。この伸展の出発点がこめかみ辺りにあるのでは、と思うのだ。
そしてそれを助長するのがホホの重み。ホホには多くの筋肉が存在するうえ、一日の終わりに近づくと顔の水分がホホの下の方に溜まる。いわゆる浮腫みである。身体の浮腫みは足に溜まっていくが、顔の浮腫みはホホやアゴ。
朝鏡を見て、夜よりマブタはスッキリ、ほうれい線も薄く感じた事はないか?そしてまた寝る前、マブタは窪んで口はへの字になっている。顔の水分の移動のせいだ。
夕食にコラーゲン料理を食べた翌朝「なんだか顔に張りがあるぅ」と感じるのは。
コラーゲン料理はスープで摂ることが多く、当然塩分も多く摂ってて翌朝は全体的に顔がむくんでパーンとしてるだけ、と意地悪いコメントを書いた美容ライターもいたな。
そうしてホホ全体が落ちてその下側に影ができる。アゴはシャープさを失い、輪郭は丸くなり顔が大きく見えるようになるのである。
何故、顔が大きく見えるようになったか
私のホホが落ちて顔がデカくなった原因。
それは加齢の為だけではないと考えている。思い当たる点は2つ。
一つは紫外線の影響。マスクのせいでもある。世の中は去年の春先から、外出の際には必ずマスクをつけるようになった。女性は常に顔の半分が隠されているため「つい、買い物程度はお化粧せずに外出する」頻度が高くなった。日焼け止めも顔の上半分だけで済む。
顔に何かを塗る、特にファンデーションはお肌に負担をかけるというイメージが日本女性には浸みついている。私の若い頃は化粧品の鉱物油での肌トラブルが問題になった時代である。
ところが、今の化粧品は優れている。よっぽど安価なプチプラコスメでなければ美容成分(主に保湿成分)が含まれているのである。ファンデーションやクレンジングであってもだ。たとえ外出しなくても、ファンデーション(BBやCCクリームも)は塗らないより、塗った方が紫外線も防いでくれて肌に良いとされている時代なのだ。もちろん後できちんと落とすことが前提だが。
しかし、何か月もの無職でステイホーム期間、私は人と会う時(1ヶ月で10日ほど)しか、お化粧をしていなかった。保湿クリームは朝晩1日2回塗っていたが、紫外線防止になるものを塗るのは外出時だけで、室内では何もしなかった。あの去年の酷暑の夏も。ついつい汗ばむ顔に塗るのをサボったのである。紫外線は室内だろうが、曇りの日だろうがちゃんと入って来ることを知っていたのに。
当然ながら、一人暮らしなので室内でマスクはしない。
もう一つの原因はホホの筋肉の脆弱化である。筋肉が弱くなるとその外側の皮膚も連動して垂れる。胸筋を鍛えてバストアップを図るのはその為だ。ボディラインを若々しく保つには筋トレは必須なのだ。顔も例外ではない。
仕事を辞めて私はめっきり喋らなくなったのである。
もともと、対人の仕事で大半が指導や説明。一日中喋っていたのに、リストラ・ステイホームで一気にまるで無言の行か?という生活に。一人暮らしの孤独をこれ程感じたことは無かった。3日に2日は飼い猫に1日数回声をかけるだけの生活が続いたのである。筋肉も衰えるはずである(反論する友人はいるかもしれないが)
女性は人に見られて美しくなるという。マスク社会になり、多くの女性は気が緩んでいるかもしれない。その緊張感の無さも問題だ。ニコニコしてなくていいしね。
そういえば、イスラムの女性達は昔からマスクしていたようなものだから、目のメイクに力が入っているそうな。化粧品会社も口紅が殆ど売れなくなったと聞くが、アイメイクにシフトするかな。
あと3日で自由と引き換えに、私は毎日化粧をして、毎日喋る日々が始まる。
さあ、ホホのたるみは止まるのか。
社会復帰をちょっと怖くてドキドキした気持ちで待っている。
それではまた次回。ごめんなさいませ。


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