世の中は相も変わらずダイエットブームだ。まだ自分の外見が気にならない子供の時期が過ぎ、他人の目を意識し出すと「スマートかデブか」は大きな問題である。
日本を含む先進国では太っていては多くの場合で不利である。
特に異性の目は厳しい。誰しもモテたいがため、取りあえず自分の肉体改造を試みる。
男性に比べ、女性はマッチョよりはとにかく痩せたいと希む。しかし食の誘惑やストレス過多な現代では、運動より選ばれるのは「食べない苦行」であり、それは終わりが無い。
ただ一時期のみ女性にはその「苦行の無視」を自他共に許される。
それが妊娠中と授乳期だ。
結論:妊娠中のダイエットは難易度最高レベル
人は何故太る?私の場合
いきなりダイエットの話?いえ、これは単に「妊娠中は太り過ぎないようにしましょう」の話ではない。もちろんその為のノウハウも含んでいるが、この戦いは一生もの。痩せるため、ではなく健康になってその結果痩せた、への道の物語(?)を始めよう。
私は現在60歳。今までの中でこれ以上なく元気である。体重はここ20年なりたくて身もだえしていた40㎏台に。「甘いもの食べたい」発作も起きず、こうやって毎日5時間ノンストップでブログを書く集中力もある。夜もすぐ寝つき、目覚ましなしで5時に目が覚める。快適だ。
何故か。仕事してないからである。
30年以上夜勤のある仕事をして(在職期間はほぼ38年だが、外来2年、育児休暇2年、無職&パートが1年ある)規則的な生活は12年ぶり。おまけに前の職場はパワハラ上司がいて、けっこうストレスフルな所だった。不規則な生活と人間関係のストレス。
こう書けば当たり前でありきたり。でも無くなってやっと実感したのだった。
仕事自体は好きである。新卒で入った職場を24年で辞めたのは産科が無くなったから。
2年内科で頑張ってみたが、「やっぱり無理」で産婦人科のクリニックに転職した。
新生児には癒されるし、「おめでとう!」で病棟は明るい。
産科勤務を経験したら、もう他科には行けない、の声も聞く位である(いや、他科も必要ですとも!)ストレスの影響はやはり甚大だ。
しかしいつまでもこのパラダイス状態ではいられない。昔と違って年金はまだまだ出ない。失業給付も長くは貰えない。このコロナ禍で再就職は難しいと聞く(なんたってリストラされたんだし)なのに全然不安じゃないのは何故?(性格のせい‥?いや、私が書いてる記事を読んでくれてる人がいて、心が支えられ安定しているからだと思う)
すっごく前置きが長くなって申し訳ないがもう少しご辛抱を。
なぜ自分のことを語りだしたかというと、この助産師歴の長さと私のダイエットの闘い歴はほぼ同じだからである。そしてここにきてそれはやっと終わりを告げそうな予感が‥。(再就職後はどうなん?)
最初の職場の同僚がもし私が「妊娠中に太らない為に」なんて語っているのを知れば笑うかもしれない。なんたって妊娠2回とも17㎏太ってしまったからだ。
同僚達から「隠し芸で芸人が着るお相撲さんの着ぐるみだ」「白衣姿(妊婦用)が博多ぶらぶらのCMみたい」(分からない人、ごめんなさい)とか言われた。
妊娠中は何故太る?
人の太り方は遺伝子と環境に左右される。環境は食生活のこと。これは誰でも知っている。しかしその食生活と一言で言っても「食べ過ぎれば太る」という単純な問題ではない。
妊娠中は妊娠してない時より太りやすい。ホルモンの関係で脂肪や水分をため込みやすい。それに加えて動きづらい。
体型の変化のせいもあるが、私は習慣が変わるためとも思う。
とかく妊娠初期は気分が悪い。つわりもあるし、体温はずっと上がりっぱなし(37度位)で頭がぼーっとする。ちょっと長く立ってるだけで、血の気が引く感じやムカムカがやってくる(何度職場で朝の申し送り後に吐いたことか)。何もする気が起きない。
それまで普通に食べれたものが食べれない。運動を習慣にしていた人もやる気が起きなかったり、周りに止められたり。
とにかく今生きる事でいっぱいいっぱいで「健康に良いこと」は後回しになる。
特に私はいわゆる「食いづわり」で、胃が空っぽになると吐き気に襲われるので1日6食食べていた。そのせいで他のママならつわりで食べられなくて2~3㎏減るところを、妊娠3か月には5㎏も増えていたのだ。
そしてその頃は何故か味の濃いものが食べたくなる。
Rのちゃんぽんやkフライドチキンが食べたくてよく行った。若く、意識の低い助産師だったのだ(塩分良くないと頭でだけ知っていた)。そして体重はみるみる増えていったのに、身体のきつさと仕事の忙しさと結婚の準備に追われ(はい、授かり婚でゴザイマス)体重から目を背けていたのだ。
太ってしまった私の考察
その結果17㎏増。これでどんな不都合が起きたのかははっきりとは分からない。
良い食生活をし体重を増やさなかった自分とは比べる事は出来ない。
幸いにも肥満で発症リスクが上がる妊娠性高血圧症にはならなかった。
ただ可能性として挙げられるのは次の3つ。
1.微弱陣痛
太ると筋肉にも脂肪がさす(霜降り肉)という。それは子宮筋にもか?
エビデンスがないから確証はないが、少なくとも内臓脂肪も増えてるはず。
若い時の最初のダイエットで十数キロ痩せたときレントゲン写真で心臓も一回り
小さくなった。心臓に巻いていた脂肪が取れたのだと医師から言われた。
子宮にも脂肪がべっとり付いていた?
2.ベビーが大きめ
私は身長152㎝、夫は170㎝。私と夫の両親もそう大きくない。
なのに初産で3400g超え。妊娠中はずっと「2800で産む!」と豪語してたのに。
やっぱり大きいより小さ目のほうがお産は楽。37週以上で2500以上あればいい。
昔、未熟児という言い方があったが、今は未熟なのは37週未満の早産児。
体重でなく週数で成熟をみる。
37週以上は未熟ではないが小さい子は低出生体重児。元気な子が多い。
ただ何かの理由で大きくなれなかった胎児発育不全では週数あっても未熟かも。
3.子がアトピー(重症ではなかったが)
これは太った事でなく食事内容の問題だ。
妊娠中だけでなく、それまでのダイエット食品の多用なども含む。
アトピーの原因は食事だけではないので、あくまで要因の一つの可能性として。
人類は飢餓の歴史が長かったゆえに、種の保存の法則で、無事に出産させる為に自然や本能は「さあ、太るのじゃ!」と命じる。
しかし、今はそれと闘わねばならない。一部の人を除いては。何もしなければ太る。
そしてこの私が言うのも何だが、やっぱり妊婦は太ってはならないのだ!
なぜなら難産リスクも上がるが、先ほど挙げた妊娠高血圧症候群を全力で予防しなければならないから。
風邪は万病のもとと言われるが、妊婦にとっては肥満がそう。
妊娠高血圧症候群は妊婦20人に1人発症すると言われている助産師の天敵だ。
これによって自然分娩が出来なくなるどころか、赤ちゃんの命、ママの命も脅かされる。肥満にならないことが必ずしもこれにならないという保証はないが、もっと現実を知っていれば(昔の私も)太らないように頑張っただろう。なんせキャリアが少なく、頭でっかちなだけだった。
今までお産と産後の授乳の話だったのに、妊娠中に戻るの?と思われたかもしれない。そもそもこのブログは友人の娘さんに母親学級してるつもり、で始めたもの。
でも肥満との闘いは一生だし、次の妊娠の為にどうぞお付き合いを。
助産師でありながらの失敗の数々にこれからの生活のヒントをみつけて頂ければ幸いです(いきなりの丁寧語‥。)
それではまた。ごめんなさいませ~。


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