人の太りやすさは様々である。毎日ほぼ体重が同じという人もいれば、毎日1~2㎏の変動は珍しくない人まで。
しかし妊娠となれば皆わずか半年強の間に急激な体重増加を経験する。最初の3か月位はまだ子宮も赤ちゃんもそう大きくなく(医学書にはガチョウの卵位と書いてあったりするが、ああ、ガチョウの卵ねと分かる人は何人いるだろう)つまりは握りこぶし程。
しかもつわりの重い人はここまでに逆にげっそり痩せている。
つわりには2種類あると思っている。
食べれるタイプと食べれないタイプ。
どちらも1日何度も強い吐き気に襲われ嘔吐する。
妊婦の20%ぐらいにはつわりが無いとも言われている(ウラヤマシイ‥。)
つわりのメカニズムは、急激に変化した女性ホルモン等が第4脳室底の嘔吐中枢を刺激するから、と言われるが原因がわかってても苦しいものは苦しい。
結論:つわりは辛いが肥満予防
食いづわりとは
私は「食いづわり」だった。「食いつわり」は食べれるタイプのこと。強い空腹感がある時に吐き気が来るのは同じだが、「食いづわり」は何か食べて空腹をなだめてやれば収まりやすい。吐き気が来るのが限定的なのだ。
かくして常に胃が空っぽにならない様しょっ中食べ続けることになる。
もちろん仕事をしてる上ではずっとモグモグしてる訳にもいかず、時々トイレに駆け込んで空吐き(からばき:吐く食べ物がなく、唾液、胃液のみ吐く)していた。胃が空っぽの時だからね。朝、仕事前、昼、3~4時、退社前、夜と1日6食。
また、しょっぱいものがタマンナイ時期で、売店のタマゴサンドがとろけるようにウマかったのを覚えている。これで太らないはずは無い。3か月にて5㎏増。
しかし「食べれないつわり」ほどは辛くない。なんたって美味しく食べれるのだから。
が、5㎏は増えすぎだ。待ちに待った妊娠(これで自分もお産を体験できる!)でうかれていたのもあったが。
不思議と2人目の「食いづわり」の記憶があまりない。だいたいつわる人(つわりになる人、の勝手な造語)は毎回つわる。2人目も体重が同じ位増えたから、やっぱり食べてたんだろうな。こりてない。
妊娠悪阻
「食べれないつわり」の方が一般的だ。こちらは食べても収まらない。
そもそも食べる気にならないし、無理に食べてもすぐ吐く。ひどい人は水でも吐く。
「吐く」という行為は本能が生命の危機を感じるのか、すごく気持ちを落ち込ませる。
陣痛がきている時にも吐き気がおこったりするが、「頑張ろう!」という意欲を蹴飛ばしてしまう。頑張ってたべたものが全部出ちゃったときのむなしさ‥。
この食べれない状態が続くと栄養障害ほかもろもろの不都合がおこってくる。
これを「(重症)妊娠悪阻」という。
栄養失調というのは意外に深刻だ。人は1~2週間なら水だけで生きられるとはいうが、健康に、では当然ない。
今、健康法やダイエットにファスティング(絶食療法)がブームになっているが、自分でする時は本当に何も食べないのは正味3日以内で、準備食、回復食、栄養補助サプリなどを活用して行われてる。それ以上の絶食は、欧米ではその専門病院が医師の管理の下に数週間とかやっている。ファスティングには効用が多く、妊娠・授乳期以外はお勧めだ。
つわりによる栄養障害に話を戻そう。
エネルギーだけでなく、ビタミン・ミネラル、アミノ酸などの必要な栄養素が枯渇すると、身体だけでなく、精神や思考能力まで影響を及ぼす。
私の知人で海外留学先で金欠による重度の栄養失調で、精神病を発症した人がいた。
逆に精神状態がつわりを悪化させているのでは、というケースもあった。
実母や夫との関係が悪く、妊娠中期になってもつわりが収まらなかった人もいる。
我慢しすぎないこと。妊娠前より体重が-5%になったら受診を。
悪阻の重症な人はホントに何も食べれないし、飲めないし「つわりは妊娠につきもの」と辛さを周りに理解してもらえないことが多い。
夫に訴えてもストレス溜まる(そもそも男は共感能力が低い。大変だねは大抵口だけ)
わかってくれるのは経験者だけと思っていい。友人に愚痴ろう。
つわりの対処法
【対処策】
あまり重症にならないうちから対処する。「あれ?」と思う内から始めよう。
1.ちょこちょこ食べる:虫歯に注意(私は虫歯ができてしまった)。歯磨き粉の臭いにウッとくるなら塩でもいいから歯磨きしよう(よくうがいしてね)。特に寝る前。
2.ちょこちょこ飲む:食べれないのは水分も足りなくなるという事。脱水になると吐き気も強くなり、飲めなくてもっと吐いて、の負のスパイラルが始まる。スポーツドリンクでなくても色々味を変えながら、飲めるうちは飲む。(1時間に100ccのペース)
重症妊娠悪阻で入院する人はたいてい脱水気味なので毎日2Lくらい点滴する。
3.ビタミン・ミネラル等のサプリを活用する:病院でつわりの人にする点滴はスポーツドリンクベースのビタミン水に吐き気止めを入れたもの。この吐き気止めも効く人効かない人がいる。「点滴した」のプラセボ効果もあるかもしれないが。
4.香りが強くなく、冷たくツルリと入る食品を揃えてみる:人は味の半分を香りで感じている。口から鼻にぬける香りでだ。香りに敏感な人はあまり噛まずにさっさと飲み込めるものがいい。
この時期嗜好が全く変わる人もいる。私はあんなに毎日何杯飲んでいたコーヒーの美味しさが全く感じられなくなった。
さて、肥満の話をするつもりが「つわり:痩せないため」を語ってしまった。
つまりは「食いづわり」の妊娠は「肥満妊婦へまっしぐら」に高確率でなる。
つわりの収まった中期からの厳重なコントロールが必要なのだ。
と、今回は言いたかったのだが(つわりの話がほとんどじゃん)。
そのコントロールについては、すみません次回で。ごめんなさいませ~。


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