一時期健康やダイエットの完全な敵だったアブラは近年やっと汚名を返上しつつある。
生活習慣病や肥満の主な原因は糖質にあって脂質は悪者ではない。
脂質食品がすべて無害というわけではないが、選べば今までのダイエットの歴史に君臨していた「脂肪ゼロ」をわざわざ買う必要はない。それともまだそれを選ぶ?
今回は人生で脂肪を食する楽しみについて。
摂らなければならない脂肪
今や「良い脂肪」を摂らねばならない時代だ。
オメガ3という言葉はもう広く日本人に浸透した。テレビの健康番組のおかげだろう。
青魚に多いDHAやEPAも、頭を良くする、血液をサラサラにするといわれるオメガ3グループの一員だ。
数年前このオメガ3脂肪酸が認知症予防に効果があるとして高齢者を中心に人気に火が付いた。毎日青魚は無理という事で、動物系ではなく植物系のアマニ油やえごま油が爆発的に売れた。
ただこれらの植物系オメガ3の油は加熱すると効果が減るため、料理には使いづらく出来上がった料理にかけるという形が推奨されたが、忘れっぽい高齢者が続けられるかやや疑問である。それに加えてこのアブラは高価だ。もはや薬である。
今あげた効果だけでオメガ3は若い世代には関係ないと思った?
いいえ、オメガ3脂肪酸は全ての世代に必要なのだ。
まず、人間は脂肪が絶対必要だ。体内で合成出来ない必須脂肪酸は必ず食べ物で取り込まないといけない。必須脂肪酸にはオメガ3系のαリノレン酸とオメガ6系のリノール酸がある。
脂質は脳や細胞膜など様々な人体の原材料になり、かなり昔に流行った油抜きダイエットなど、今は問題視されている。
大切なのはバランスだ。現代の食生活においてオメガ3とオメガ6のバランスが大きく崩れているのだ。私達はオメガ6系の油脂ばかりをたべている。ほとんどの植物油はオメガ6系であるから。
つまり揚げ物・炒め物、植物油を使ったお菓子で毎日大量のオメガ6脂肪酸を摂っている。にもかかわらず、オメガ3系の青魚などほとんど摂らない。
オメガ3系のの欠乏による健康被害の研究報告も次々発表されるようになった。
心臓病、癌、免疫不全や関節炎、何と早産まで。
肥満を解消するオメガ3
肥満や認知症の人の血中のオメガ3の不足も報告されている。
痩せたいならオメガ3を積極的に摂らねばならないということだ。
オメガ3が欠乏すると脳が「もっと脂肪を!もっと!」とメッセージを出し、かくして
脂っこいものがたべたくなった我々は揚げ物やバター・生クリームたっぷりのものを食べ、ますますバランスを崩し欠乏していく。
大量に摂取したオメガ6脂肪酸は身体に蓄積・酸化し、DNAを損傷したり脳代謝を阻害するとも言われる。いいとこナシではないか。
肥満に悩んでいるアメリカなどはこのオメガ3:オメガ6のバランスが1:20以上にもなっているという。適正は1:4。
「肥満の人に毎日スプーン1~2杯のアマニ油を摂らせたら、脂っこいものへの渇望が消え、体重は減り、食事に満足できるようになった」との報告が多数よせらている。
私がこの理論に出合ったのは25年前の1995年に出版されたジョン・フィネガン著「よい脂肪悪い脂肪」という本だ。読んだのは私が30代後半ごろ。
しかし周りでオメガ3という言葉さえ知ってる人(看護仲間でさえ)は誰もおらず、スーパーでは身体に良いといわれる植物油がズラリと並んでいた。「リノール酸は身体に良い。積極的に摂ったほうがいい。」皆そう信じて疑わなかった。
今思えばメーカーとテレビに踊らされていただけとわかる。専門家はすでに知っていたのだ。今も次々にトクホを銘打って健康アブラなるものがでているが、食品は歴史的に安全と証明されているものを選んだほうがいい。新製品は売れるために科学的にいじられている。(一時期よく売れた『健康エコナ』をググってみればわかる)
トランス脂肪酸に注意!
そしてこの時からこの本はトランス脂肪酸の有害性を警告していた。
トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを増やし心疾患リスクをも上げるとされる。
つまり血液ドロドロ加速食品?同じアブラでもDHAやEPAとは真逆の働き。
中性脂肪の高い肥満者はたぶんこれを多量に食べてるよな。
人工のトランス脂肪酸は(自然由来のトランス脂肪酸もあり、それは共役リノール酸とよばれ、人体に有益)もともと液体である植物油を無理やり固形にしたり、液体植物油でも高熱処理した過程でできる。
最近グルテンフリーと共にトランス脂肪酸0の表示が増えてきた。やっとだ。
20年以上前から言われているのに。
海外ではトランス脂肪酸表示の義務付けや使用を規制している国まであるのに、日本はまだユルユルだ。
なぜか。国民がトランス脂肪酸を気にしだしたらお菓子やパンのほとんどの売れゆきが悪くなるからだ。
今安価で手に入る洋菓子のほとんどにはトランス脂肪酸が多く含まれるマーガリンやショートニングが使われている。油脂の使われてない焼き菓子(ビスケット、クッキー等)や菓子パンは悲惨である。正直美味しくない。しかしバターを使うとコストは跳ね上がる。味的にもバターよりあっさりしていて食べやすい。
一応メーカー側も努力して低トランス脂肪酸のマーガリンやショートニングを開発している。しかし開発にはコストがつきもの。あまり安いお菓子には注意だ。
少ししか食べないなら問題ないがデブは大量にたべるでしょ?私もかってクッキー1箱なんてペロリだった(自慢になるか!)
人間は忘れる動物だ(なんちゃって)。こんな本を読んでいながら、周りの誰も知らないし言わないことで、私は内容のほとんどを直ぐに忘れた。
唯一頭に残っていたのは「マーガリンは身体に悪い」という事だけだった。
その時から私はバター派だ。(1~2年前バターコーヒーなる健康法も流行って、試してみたが味に飽きた。パンはそのままより油脂を付けた方が血糖値が上がりにくいのはご存じ?)
さあこれでオメガ3を摂らなきゃという気になった?
しかしオメガ3は摂りにくいのよね。特に魚は調理が面倒だ。お刺身もいいが、青魚以外には少ないし、妊婦に生モノはね‥。缶詰(できれば水煮)の常備を。
料理に使うならオリーブ油がお勧めだ。他の植物油に比べてオメガ3の割合がはるかに高い。ナッツ類にも多く、健康志向の有名人のおやつがこぞってナッツだ。
私がが外食やコンビニのお弁当を避けているのも、これらのおかずに揚げ物が多いだけてなく、安価な植物油を何度でも使って(酸化した油)いるかもしれないと思うから。
しかも糖質過多。それを食べるための濃い味付け。
悪いがこじんまりとした手作りのお店を選ぶ。(もちろん付き合いで他にもいきますよ?)
揚げ物大好き、唐揚げ大好物、生クリームに目が無いという人はオメガ3の補給から始めてみてはどうだろうか。
それでは次回は脂肪にまつわる数々のダイエット法について。
ごめんなさいませ~。


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