妊娠と肥満 -終わりなき闘い⑲腸活-

ダイエットに関わらず健康と切っても切れないのが「お通じ」である。
妊産婦は便秘になりやすい。原因はいろいろあるが、妊娠に伴って多く分泌されるホルモンが腸の蠕動運動をにぶらせる。特につわりの時期は十分な水分食物繊維が取れないので余計に出にくい。

もともと女性は便秘の人が多い。妊娠してなくても平気で4~5日出ないのは珍しくないと聞く。(すみません、私は毎日あるので)そして年齢が高くなればなるほどその傾向になる。

結論:やはり全ての道は食へと続く

不眠と便秘は高齢者の2大不安?

以前内科病棟でちょっとの間働いたとき、高齢者のほとんどが不眠と便秘を気に病んでいた。持病の治療薬と一緒に必ずと言っていいほど安定剤睡眠剤便秘薬を飲んでいたのだ。若い私は「眠れないなら起きてればいいのに。そしたら眠くなるだろうに。昼間仕事がある訳じゃなし。」と思っていた。当時本好きの私が眠れないときは朝方まで5~6時間も本を読んで起きていた。
しかしそれは若さと無知ゆえの傲慢な考えだったと思い知る。今は(60才)そんなに長時間目がもたない。2~3時間で目が疲れてくるのだ。たぶん1日の終わりでベッドに入るまでに、もうある程度疲労しているのだろう。
かくして眠くなくても暗闇でじっと目を休ませることになる。

病院の消灯は早く、夜は長い。枕灯を付けてゴソゴソしてたら個室ではない限り同室者に迷惑がかかる。また「眠れなかった」という気持ちがあるだけで朝の活力をそがれる(それでなくても病気できつい)。それらが薬で一発解消なら、と思うのかもしれない。薬代も大したことないし。そうして薬が手放せなくなっていく‥。
私もいずれそうならないという保証はない。不安はある。

話は便秘からそれたが、便秘薬睡眠薬も最初は効いててもだんだん同じ量では効かなくなる。服用量はエスカレートし、どちらも「こんなに飲んで大丈夫⁉」という人がいたのを覚えてる。

便が出ない事に若い時以上の不安を高齢者は持っていたように思う。
1日便が出ないだけで「昨日出なかった、今日もまだ」とソワソワする人は少なくなかった。
そもそも便は何から出来ているか。60~70%は水分であるが(下痢便・軟便除く)、あとは食物から栄養を取った残りカスがほどんどの人のイメージだ。しかし実際には未消化を含む食物のカスは10%にも満たない量と言われる。
じゃあ残りの大部分は何かというと、腸内細菌の死骸や死滅した細胞だということである。ということは食べた量と便の量は必ずしも比例しない。食物繊維の量が増えれば多少かさは増えるが。
「あんなに食べたのに便がちょっとしか出ない」のは死滅した菌(全てが死んでる訳でもない)や細胞を上手く出せていないということ。当然それは腸内環境を悪くする。

確かに筋力などが衰えて自力で出せなくなった高齢者もおられた。寝たきり状態ではそうなり易い。入院生活が便秘に拍車をかけていた部分もあるだろう。
今思うと便秘だから病気になったのか、病気だから便秘になったのかニワトリとタマゴかも。それぐらい腸内環境が健康に及ぼす影響は大だといわれる時代なのだ。

腸活のススメ

そう、腸活という言葉はよく耳にするようになった。腸は今や第二の脳と言われ、脳に多くの情報を送るだけでなく、「腸神経系」という独自の神経系を持ち、脳からの指令が無くても動ける。
またドーパミンの50%、セロトニン(前回⑱の記事みてね)の90%が腸でつくられる。免疫に重要なリンパ球の70%が小腸に存在し、侵入した外敵に対応する。人体内での最大の免疫器官と呼ばれる所以である。
そして腸内環境が悪いとこれらも働きが悪くなるのは当たり前。

その為に腸内フローラを整えましょう、と各種ヨーグルトやサプリが花盛り。
ビフィズス菌など善玉菌を含んだものをプロバイオティクス、その餌になるオリゴ糖、食物などをプレバイオティクス、両方備えたものをシンバイオティクスという。
今は食事でシンバイオティクスを目指そうをいう動きだ。
例えばプロバイオティクスのヨーグルトだけ単体で摂るのではなく、オリゴ糖や食物繊維の多いフルーツと合わせるといったもの。
菌活といって、プロバイオティクス食品はヨーグルトだけでなく、納豆、味噌、ぬか漬け、キムチ、米麴などをよく摂りましょうと。これらとたっぷり野菜で立派なシンバイオティクスだ。

食べ物だけでなく、個々の身体の特性(遺伝)運動習慣なども複雑に関与していて、これ!という正解はないが、薬に頼るより美味しく食事に頼ったほうがはるかに身体が喜ぶだろう。(分かっちゃいるけどそんなに野菜料理は‥。ってかたは野菜生活編参照ね)

生活リズムも大事かも

私は幸い今は便秘はなく毎日出てる。でも以前は朝バタバタしてトイレに行けなかった仕事の日は出なかったことが多い。ストレスや緊張もおおいに関係してるのも改善が難しい要因だ。しかし仕事を辞めて決まった時間に食べるようになったら決まった時間に出るようになった。早起きのおかげもあるだろうな。
人には体内時計があり、そのリズムを狂わせないことは年齢を重ねていく度に重要性が分かってきた。高齢者が自分の食事時間や入眠時間にこだわるのもわかる気がする。

最近、YouTubeに朝のルーティーンとか夜のルーティーンとか動画があがっていたりしているが(私はヒトのルーティーンは興味がないがけっこう再生されてるね)する事が決まっているのはたしかに脳疲労も少ないし、身体的にもいい習慣を取り入れやすいかもしれない。一応試す価値はありそう。

妊婦さんに関しては食事以外は適度な散歩、そして(切迫流早産の心配がなければ)腹筋運動しましょ。普段してなくても妊娠中限定なら出来るでしょう?腰痛に気を付ければ中期(16週~)過ぎたら腹筋運動はやったほうがいい。分娩にも役立つ。

妊娠中の便秘にはマグネシウム錠がよく処方される。マグネシウムは便に水分を集めて軟らかくしてくれる。つまりマグネシウムが不足すると便秘になりやすい。マグネシウム錠はピンクの小粒のヤツ(これは頓服)と違って、1日3回服用し、不足していたマグネシウムが身体に満ちて便が出だしたら回数を減らしていって食事での補給に切り替えよう。

ダイエットのサプリで痩せ菌を飲んだらごっそり宿便が出る(翌日2㎏減⁉)、というのをうたっていたり、チャコール(炭)で腸内にこびりついた脂肪便を吸着させて出す、と言ってるものが宣伝されてる。使ったことないので効能の真偽は分からないが、痩せるというのは便を出すことではなくて、脂肪を減らすことだと思うんだけど。
それだけ痩せたいと思っているおデブさんには便秘が多いのかね?それは食生活のせいだと思うんだけどな。
何はともあれ、1ヶ月で5~6㎏減と言うのは元々100㎏位のひとじゃないと無理だよ?
ダイエットは1ヶ月に元の体重の-5%以下でないとリバウンドする。
1~2か月だけこれを飲む、我慢する、というようなダイエットはいけません。
産後太り・断乳太りしてダイエットしようかなと思ったひとは間違えないで!

排泄も睡眠も本能に根ざした自然な生の営みなのに、いやそれだけに上手くいってないと無意識の恐怖をいだくのかもしれない。
まだお若いあなた。そんなトシはまだまだ先と思ってないか?

私は免疫力アップとアンチエイジングの為に腸活してますぞ。

それでは次回。ごめんなさいませ~。

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