お産は痛くてつらいけど、短時間なら何とか頑張れそう。
でもそれをジャマする悪魔がいます。その名は微弱陣痛。
微弱陣痛とは
字の通り微弱な陣痛。弱いので子宮は収縮するけど赤ちゃんを押し出す力が無い。
つまり陣痛は来てるのにちっともお産は進まない。弱すぎて痛みも無ければいいけど、弱いくせに痛みは中途半端に(または強烈に)ちゃんとある。まるで満身創痍で出口の見えないトンネルに迷い込んだ感じ。
実は私も最初のお産の時にこいつがやって来ました。
朝の5時から陣痛が始まり入院した昼1時頃には子宮口3㎝。(10㎝で全開大)
それから順調に進んで4時には6㎝に。このまま8時か9時には生まれるよね、と考えていたらこの泥沼にズッポリ‥。
8時の診察でまだ6㎝(全然進んでない‼)と聞いたときは涙が出ました。だってそれまでの4時間はフツーに痛かったし、他の全てのお産中の妊婦さんと同じくすがる思いで神様に(こんな時だけ)祈ってましたのに。『一分でも一秒でも早く終わりますように!』と。
それから陣痛促進剤が始まり、11時前にやっと出産出来ました。
胎児心拍モニターの陣痛計あるいは見た目や自覚で陣痛がはっきり弱くなったとわかって、痛みも耐えれるぐらいにおちたのならまだわかりやすい。
しかし私のように数時間無駄に辛い思いをしたあとに「そうだったのね」とわかるときもある。これは非常にキツい。
微弱陣痛はなぜおこる
ひとつは子宮筋の筋肉疲れ。陣痛とは子宮が数分おきにスクワットをしているようなものなのです。スクワットならそのうち大腿四頭筋が悲鳴をあげて動かなくなりますよね。あなたはそれを何時間続けられますか?
スクワットできる回数に個人差があるのは筋肉の大きさ・強さが一人一人違うから。子宮も同じ。子宮は鍛えることは出来ないから子宮筋の組成からくる強さは遺伝要素(体質)ですが、他に子宮筋力を弱める要素はあります。たとえば肥満とか。
もうひとつは子宮収縮をおこすホルモンオキシトシンの枯渇。このオキシトシンの分泌が少なくなっても陣痛は弱くなります。陣痛が始まってからバンバン出てたのにこれもどこかで力尽きる。
長くお産にたずさわってきて私が思うところでは、陣痛が始まって10~12時間ぐらいで子宮筋やオキシトシン分泌の力尽きてくることが多いです。実際私には11時間目ぐらいでそいつが来ました。つまりはその前に産んでしまわなければ!
微弱陣痛を防ぐには
まずは基礎体力。子宮筋だけ鍛えることは出来ませんから全身的に健やかな状態をたもつ。当たり前ですが、栄養・睡眠・適度な運動(これらについても別の機会に)
そして陣痛が始まっても出来るだけ体力が落ちないように!疲れないように(少なくとも子宮口全開大までは!)が大切です。
【お産中に疲れる3大要因と対処法】
1.睡眠不足
陣痛は夜に始まることが多い。いきなり始まる事もあるが「今日は何となくよくお腹が張るなぁ、もしかして‥」から「やっぱ来たーー‼」で眠れるどころでなく、そこから延々と痛みが始まり当然完徹。あなたは仕事や勉強で徹夜をしたことがありますか?人間寝てないとボーっとして集中力や判断力が低下するだけでなく、何より気力がすぐ萎えます。
陣痛と陣痛の間でウトウトできそうなときは寝ること!5分だけでも!
2.栄養不足
痛くって食事どころじゃない、あまつさえさっき食べたヤツも全部吐いちゃった‥。よくあります。でもお腹が空っぽであなたは一日中山登りができますか?
子宮筋はずっと運動しててエネルギーを消費してます。栄養補給が必要です。
どうしてもご飯を食べる気がしないのなら○○ゼリーでも○○ドリンクでも構いません。(ただしエナジードリンクに関しては意見の是非があり、私個人としてはお勧めしません)消化の良いものを取りましょう。
3.陣痛の度に息を止めて我慢する
人は太古の昔から痛みに対して本能に息を止めます。家の中でたまたま足の指をどこかに強くぶつけたと想像してみてください。息を止め全身の筋肉をギュッと固めて痛みをやり過ごそうとしますね。一説には筋肉を固めて血管を押しつぶすことでケガによる出血を少なくするためと言われています。息を止めるのはそうしないと筋肉に強い力を入れられないから。
でも筋肉に力を入れることは筋肉を使うということ。陣痛の度に全身の筋肉を使っていたら、そりゃあ早くクタクタになりますよ。子宮筋も他の筋肉にエネルギーを奪われ動けなくなります。
呼吸法をちゃんとやりましょう。陣痛の間呼吸を続けている限り余分な力は入れにくくなります。
それでも頑張ってたけど、やっぱり悪魔が来ちゃった!となったらどうするか。
それは次回に。


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