60才からの美容術 ⑲いつまでも綺麗な着こなしで!

 コロナ後の久方ぶりの観劇。最後に観たのは今年2月だったので、7か月ぶりか。
 コロナ禍で活動停止になっていた役者さん方の気持ちはいか程か。お祝いの意味も込めて、ここはちゃんとオシャレしないとね。オシャレは好きなんだけど、ちょっと気が重いのがハイヒールの存在だ。

 身長の低い私が少しでも上手に洋服を着こなすためには、足を長く見せてスタイルを良く見せるのにハイヒールは必須である。そもそも洋服とは手足の長い人に似合うように作られている。その点着物はあまりに足が長いのはバランスが悪い。胸のボリュームも要らない。まこと高齢者を上品にハイクラスに見せてはくれるが、いかんせん面倒くさすぎる。

着物は「バスに間に合う為」に走れないし、そう、トイレも大変。あれは、別に運転する人がいる車で行ける場合の装いである。気合も費用も要る。(お茶やお華をしてて気慣れているならいいが)今では華やかなセレモニーでしか着れないなー。

 ということで、よっぽどの晴れの日(結婚式や何かの祝賀パーティー)でないと洋服で何とかすることになる。だが、総じて年配女性の洋服姿はあまり美しくないと感じるのである。

洋服は日本人向けに作られていない

 外見だけで言えば、その理由は2つ。

 一つ目。洋服は曲線を美しく見せる様に作られている。立体裁断される為にトルソーがある。だから身体に添わせて包むように着る着物と違って、ヒト型のケースに肉体を入れるようなもの。イメージ的にはモノを風呂敷につつむか、ケースにいれるかの違いみたいな。そもそも顔も身体もデコボコの少ない日本人向けではないのだ。

 オーダーメイドで最初からその人に合わせて作るにしても、その人の体型に関わらず胸は高く、ウエストはそれより細く、ヒップは張らせるのが基本。その為のダーツやギャザーを入れて、女らしいマーメイドな曲腺を少しでも作ろうとする。誰がドラム缶のような、又は枯れ木のような(失礼!)体型を美しいと感じるだろうか。そのような体型を曲線で補正し、女らしく見せてくれるのが洋服なのである。

 しかし昨今は、重力にまかせ下に落ちるがままのバストやヒップをそのままに、ただ着ているだけの人を多く見かける。
 豊満な人は胸もあるから、キチンと高く誇らしげなバストがあれば、くびれてないウエストをちゃんとカバーしてくれる。(目線も上にいくからね)お腹やウエストを気にして、身体の線が分からないダボッとした民族衣装みたいな服で、テルテル坊主のようなスタイルは私はもったいないなーと思うのだ。豊満な体型を好きな男性も多い。(ルノワールとかね。ミロのビーナスも決して痩せてない。男性が愛しているのは概ね細さでなく曲線だ)

 もっと問題なのは痩せている人。当然胸も無い。無いものは仕方がないって思ってないか?
 ブラジャーせずに外出していた70代の人を知っている。清楚なワンピースを着てらしたが、胸がまっ平。ブラジャーはキツイしズレるからと。気持ちは分かるが、今はノンワイヤーで素材も軟らかく、補正機能もついたブラジャーがあるよ?
 ブラトップだから大丈夫って?大切なのはバストトップの位置であり、下がっていたら何にもならない。かえって老けて見えてしまう。肩ひもが伸びるタイプのブラトップは要注意。どのみち胸は落ちてくるから、胸の上にパッドがあるのでは低すぎる。
ちゃんと胸はブラで正しい位置に持ち上げること(その上でパッド入れてね)。今はあまりボディコンシャスな裁断はされてないから、バストを高くキープするだけでもその下にキレイなラインを作ってくれる服も多い。
 何もしょっ中するのではない。人に見られる時だけだ。見る人を幸せにするため。美は人を幸せにするのだから。

 日本人は出ている所を引っ込めるガードルなどの補正下着には抵抗が無いが、無い所に足す胸パッドやヒップパッドには抵抗があるらしい。とくにシニア世代に入ると。嘘をついている気になるのかな?それとも、諦め?もうキレイじゃなくても男性にとって魅力てきでなくてもいい?どうやっても若い女性には太刀打ちできないから?

 もちろん女ざかりの大輪のバラの横にいたら、何しても一緒と感じる時もあるかもしれない。それでもバラの横にいるのはサボテンやススキじゃなくて、スミレや撫子でいたいのが女心。たとえ100才になっても。いやー、おばあちゃんがボンッキュッボンでもねって?そりゃ程度ってもんがあるでしょうが。

ハイヒールをキレイに履きたい!

 そして、もう一つはハイヒールだ。高齢になったら履けない靴。
 トシをとれば筋肉が痩せる。足も例外ではない。かかとを上げたまま歩くのには強い下肢の筋肉が要る。日頃から鍛えてないと長時間もたない。
 靴に入れる部分自体も肉が落ちて骨ばって、硬い靴は辛くなる。肉が薄く骨が当たる所が痛くなってくるのである。
 60代ではまだしも、70代80代では転倒の危険も出てくる。また、捻挫も起こしやすい。
 すでに『健康の為に日常はなるべく歩こう』と心がける同世代の友人たちは常には歩きやすい靴を履いて、ハイヒールはセレモニーの時しか履かなくなっている。

 上背があり、脚が長ければ履かなくても良し。バランスはとれる。しかし私のような旧人類体型は‥。下から5㎝位切り落とした昔のコカ・コーラのビンを思い描いて欲しい。バランスの悪いことこの上ない。パンツスーツやロングドレスでは必ず必要だ。キレイに見せたいときは履かざるをえない。たとえ後で脚が痛くなっても。はて、いつまで履けるやら。

 しかも、もともとハイヒールで美しく歩くのが苦手な(というかあまり気にしてない?)日本女性が多いし。何故か膝をまげたまま小幅でせかせか歩くよね。ハイヒールは大股で一瞬すっと脚が伸びる様が美しいのだ。なぜこの素晴らしいアイテムをちゃんと使わないのか。
 そう、洋装には洋装をキレイに見せる立ち振る舞いも必要なのだ。その話はまた別の時に。

 昨日は久しぶりにハイヒールを履いたが、やっぱり途中で足が痛くなった。ヒールの靴を履くのなら、厚手の靴下にショートブーツがいいかもしれないと思いながら、バスの時間を気にして走るという苦行を敢行したのだった。

 それではまた次回!ごめんなさいませ。

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