お産は哺乳動物の自然の営みだ。種の保存のため、動物も昆虫も植物もせっせと子孫をつくる。
例外もある。人間が干渉した場合だ。品種配合でできたブルドッグなどは、頭が大きすぎて自然分娩ができないそうだ。タネを出来なくした植物もある。
人間も将来、全員帝王切開になるのだろうか。
今回の話の結論。
日本では安全な帝王切開
無痛分娩は利点・欠点よく調べて
世界の帝王切開状況
世界150か国の平均帝王切開率は19%前後。日本は16%だそう。
多いのは中国60%(3人に2人!!)中南米40%、欧米やオセアニアは30%台だ。
アジアはだいたい世界平均位。ただ韓国は近年出産年齢の高齢化で、帝王切開率が40%ぐらいに上がってきてるらしい。
WHOは帝王切開率を10~15%以内を推奨している。帝王切開は妊産婦死亡率が7倍(うそっ!)になるからだとされている。
先進国じゃありえない。帝王切開で亡くなるなんて。
以前、妊娠中オーストラリアに住んでいた知人がそこのマザー・クラスに参加したときのこと。
「帝王切開したい人」と訊かれた時、参加者の半分近くが手を挙げてビックリ!
「帝王切開になってもいい、じゃなくてしたい人よ?よっぽど自然分娩が怖いのねえ」と。
欧米はすでに自然分娩も硬膜外麻酔(無痛分娩)するのが当たり前にになりつつある。
帝王切開のときもこの硬膜外麻酔なので、自然分娩の人もいつでもすぐに帝王切開にきりかえやすい。日本より、自然分娩と帝王切開の距離が近いのだ。
有料テレビのアメリカのドキュメンタリーを視ていたら、(アメリカ人の助産師のお産レポートだったんだけど)陣痛が来て病院で、たまたまそこの医師が忙しくて、なかなか麻酔をしてもらえなっかた。
「お願い、早く麻酔いれて!」と叫んでいたね。
麻酔なしのお産を、麻酔なしの外科手術なみに恐ろしがってるなと感じた。
いや、そこまで痛くはないと思うが。痛いのは痛いが。
日本じゃ8割以上の人が自然分娩で、そのうち無痛分娩は16%(2016年)
「とる事のできる痛みならとればいいじゃん。」おっっしゃるとおり。
まだまだ少ないが、増えていくだろう。
日本はまだ無痛分娩は広がりにくい?
なぜ日本で無痛分娩は普及が遅れているか。私が思うに
1.産む側のフトコロ事情。
日本で無痛分娩を希望すると、分娩費が確実に10万円はアップする。
1日我慢すれば、10万円が‥。と思人も少なくないだろう。
無痛分娩はまだ日本では飛行機の「ビジネスクラス」なのだ。
2.1.の理由も相まってみんな(麻酔なしで)やってるから、もある。
みんながやれたことなら、私だって。
実母や友達に「そうそう、すごく痛いけど我慢してやり抜いたわ」
と、まるでエベレスト登頂したかのように言われたら。
「たった一日じゃない。私も大丈夫。」と思っちゃう。
3.無痛分娩は怖いと思うひと。
どんな医療行為にもミスや事故はゼロではない。
まだ無痛分娩がそれ程一般的でない頃は、何かあれば新聞や雑誌で大きく取り沙汰
された。
一時期の陣痛促進剤もそうだった。
使う側(医療者)も慣れてない時期もあるのだ。
米国帰りの知人の知人(彼女は医師の妻である)が、
「米国と日本の医師では無痛分娩の技術にまだ差がある。」と言ったそうな。
「自分が無痛分娩するならアメリカへ行く」と。
あれからずいぶん経っているから、日本の医師も上手くなっていると思う。
日本の医師は優秀だから。
しかし薬の効き方には個人差があるし、やはり麻酔リスクはある。
お産をしようと思う産院は無痛分娩の症例が多いところがいい。
医師もスタッフも慣れてるからね。
ただ、まだ無痛分娩をオススメするには気になることも。
欧米では陣痛がきて入院したらチャチャっと硬膜外チューブ入れるが、日本はどうか。
陣痛は来たかとおもえばおさまったり、経産婦はあっという間に産まれたり、いつ入れるかのタイミングが難しい。神経を傷つけるリスクや感染リスクはあるから安易に何回も入れ出しは避けたい。
薬剤注入中も細かい管理が必要なのでスタッフもつきっきりで人手が要るため、夜間は困る。
などの理由で計画分娩する病院が日本ではまだ多いのではないだろうか。
計画分娩を否定するわけではないが、できたらやっぱり自然がいいと思う。
計画分娩については別の機会にまた。
どんな時に帝王切開になる?
帝王切開に話を戻そう。
どういう場合に帝王切開になるか。残念ながら(?)日本の医師は本人希望では普通帝王切開にはしない。手術や麻酔に伴うリスク、ベットの回転率が悪い(入院費は高くなるが)、「あの病院、帝王切開多いらしいよ」のウワサを気にする、(純粋に)ママのことを思って、等々の理由で。
。
①骨盤位
逆子である。
普通は頭から出てくる赤ちゃんがだが、お尻や足が下(子宮口付近)にある。
するとお産で最後に出る頭でへその緒がつぶされ、息ができなくなるリスクが生じる。
経産婦で経過も速く、単殿位(お尻を頂点にし折りたたまれた状態)なら自然分娩も可能だが、リスキーなのでいつでも帝王切開に切り替えられる準備もいる。
今は35週位まで待って逆子なら、帝王切開の予定が組まれる。
それ位の週数になるともうけっこうキチキチに入っててひっくり返らない。
むろん例外はある。子宮に余裕(スペースや柔らかさ)がある経産婦とか。
手術前日に頭位になってるのがわかって、中止になったこともある。
②前回が帝王切開
一度組織にメスを入れたら、細胞は治癒の過程で瘢痕化(硬くなる)する。
硬さに差がある組織はその境目が弱くなり切れやすい。会陰切開あともしかり。
自然分娩で何時間もの収縮を繰り返す子宮がもつか保証できないってところ。
子宮筋腫とかの手術後も同じ。
③赤ちゃんの状態が良くない。
モニターの波形でこれは自然分娩に耐えれんだろう、みたいなとか。
モニターとってみたら、又は分娩進行中に急変して直ぐ出した方がいい場合とか。
いわゆる緊急のやつ。以外とよくある。何度夜中に呼び出されたことか。
④お産が頑として進まなくなった(分娩停止)
赤ちゃんの児頭回旋異常、児頭骨盤不適合(児に対して骨盤狭い)、何やっても陣痛来ない。
何とか全開大まで頑張ったのに、そこから帝王切開になった例もある。
⑤重篤な合併症。
特に妊娠性高血圧症。ただでさえ痛みや怒責で血圧が上がる。
妊娠性高血圧症は末期発症が多いが、あれよあれよと短期間で血圧が上がる。
血圧の上が180mmℍg超えたら自然分娩無理かも。ここは医師の判断。
それから多胎妊娠も。
たまに巨大児。
などなど。自然分娩できないケースは意外とある。
お産は初産が一番大変。でも2回目は嘘みたいに楽に産めた(わたしはね。痛いのは痛いよ?)短時間なら、我慢もできる。
初回で懲りて2回目を無痛分娩にするのは、もったいない。2回目もこりゃダメだ、と思ったら3回目は無痛にしてはいかがかな?
次回は、帝王切開やその入院生活のついて詳しくいってみよう。
それではごめんなさいませ。


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